鳥居峠からしばし林道。
あたりは深いササ原のなかのカラマツ林。
道ばたや荒地には、キオン、ツリフネソウ、キツリフネ、ヤナギランなどが咲いていた。
的岩山への分岐で林道から離れ、山道。
ここまで平坦な道を来たため、急登に感じられる。
短い登りで的岩山。
荒れた感じの草原だが、マツムシソウ、ミネウスユキソウ、ヤマハハコ、ツリガネニンジン、アザミ、キオン、ヨツバヒヨドリ、コウリンカなどが咲いていた。
ところどころにボルトの打たれた的岩は基部の右を巻いていくが、岩の北端が低くなっており、簡単に登れる。
ややガレた感じの所を登りきると、そこはあずまやのたつピーク。
ほとんど快晴。
あずまやの前には、浅間、黒斑、水ノ登、篭ノ登、湯ノ丸、烏帽子などの浅間連山。
遠くには八ヶ岳が見える。
西のは、乗鞍、穂高、槍から北の連山。
槍から北は区別するのがむずかしい。
鹿島槍を見つけると、針ノ木、立山、剣、五竜、唐松、白馬などがわかる。
ここから道は深いササヤブをくぐりぬけ、やや高山ふうの感じのするやせた尾根の上を行く。
ウメバチソウ、トモエシオガマ、ハクサンフウロ、イブキジャコウソウ、マツムシソウなどを見る。
水場を示す道標のところからから一気に登りつめると、四阿山の直下、根子岳との分岐点。
そこから少しで、四阿山の山頂だった。
しばらく休み、今度は根子岳へ。
30分近い急降下で、ようやく鞍部の草原。
心地よい風が吹きわたる。
マツムシソウ、オヤマノリンドウ、アキノキリンソウ、ヤマトリカブトなどを見ながらの快適な登り。
的岩のような大きな岩から、崩壊しかかった尾根を登りきると、根子岳山頂。
ここにもほこらと「禰固岳霊社」の碑。
帰りは、あずまやのあるところから左に下る道を行った。
こちらはほぼ尾根道で、マツムシソウなどの花も的岩コースよりずっと多かった。
ササとシラカバの生えたはっきりしない支稜から深い草ヤブの中を一気に下ると、あとはひたすら林道を歩くばかりだった。
帰りは嬬恋温泉に入って帰った。