正月3日から4日にかけての中央道はひどかった。
たしかに雪が降ってはいたが、さほどたいした積雪ではなく、タイヤチェーンで普通に走行できる程度だった。
なのに、一部で通行止め。なおかつ、チェーンを持っていない車が多いのか、ひどい渋滞が、深夜まで続いた。
埼玉を午前中に出たにもかかわらず、京都着は翌朝、しかも陽が高く登ってからだった。
カーラジオは、名古屋における17センチの積雪が何十年ぶりの記録だと、繰り返し叫んでいた。
戸寺のバス停をおりると、どんよりとした曇天。
このあたりでは、これが普通だろう。
雨でないだけましと思い、とりあえず、コンビニで食べるものを購入。
おなかに食べ物を入れると、やっと歩く元気が出てきた。
もっとも、かっこうは、アプローチシューズに綿のシャツ、綿の作業ズボンだから、いい加減ないでたちだと、だれかに叱られそうな気が、しないでもない。
お正月の大原は、一面の雪。
畑も田んぼも雪だから、作物の観察もできないが、あまり防寒などはしていないようすだった。
よく手の入ったスギ林の中の林道をしばしで、山道に入る。
道標はないが、地形図の破線路どおりなので、まちがえようもない。
人間1人と犬1匹の足跡が先行していた。
道形はたいへん不明瞭で、足跡も消え消えだったが、目印が随所につけられていたので、そのまま涸れ沢を詰めた。
最後は、踏みあとも完全に消え、ヤブ登りとなった。
あとでわかったのだが、瓢箪崩山北東の鞍部へ登りつく窪に、迷いこんだのだった。
ひと登りで、上記の鞍部。
登山口バス停からの道が登ってきていた。
この道を少し西に行き、瓢箪崩山へのショートカット(道標・目印なし)を少しで、山頂に着いた。
とりあえず、ピークを踏むことができて、よかった。
下山路は2本あった。
1本は寒谷峠に行く道だが、もう1本は、2つ目のショートカットだろうか。
じっとしていると寒いので、早々に下山。
寒谷峠まで来ると、道標もあって、道も広い。
ほんとうは、ここに登りつくはずだったのだ。
南に面しているので、雪も少なく、あっという間に里に下りた。
岩倉長谷町あたりは、よほど暖かいらしく、冬野菜が防寒なしで、すくすく育っていたので、うらやましかった。
おれの地方ではほとんど見ない京菜の大株を見たときには、チト感動してしまった。
町の中は目印が少なく、あちこち迷いながら、やっとの事で京福電車の岩倉駅に着いた。