コマクサ満開
−万座温泉から本白根−

【年月日】

2008年8月2日
【同行者】 単独
【タイム】

万座駐車場(8:40)−2028ピーク(9:40-9:45)−本白根遊歩道最高点
(10:17-10:41)−万座駐車場(11:40)

【地形図】 上野草津 ルート地図

シャクジョウソウ
ヒメカバイロタケ(大きな写真)

 渋川伊香保インターから草津白根への道が長く感じたのは、最近あちこちに高速道路が開通して、アプローチが便利になってきたせいだろう。
 草津周辺の林縁では、ノリウツギの白い花が満開で、とてもみごとだった。
 有料道路入口の駐車場まで、3時間半かかった。

 コースは、木の階段と木道でよく整備されていて、歩きやすい。
 道わきにはアカモノが既に実をつけていた。
 シャクジョウソウも咲いていたが、ギンリョウソウは既に目玉おやじのような形の花がらになっていた。

 登りだしが標高1700メートル以上あるので、周囲はコメツガとシラビソ。
 路上に落ちている動物の糞に、ヒメキマダラヒカゲやクロヒカゲが蝟集していた。

ゴゼンタチバナ
コマクサ(大きな写真)

 花は意外に少なく、ゴゼンタチバナやシナノオトギリが点々と見えるくらい。
 クサハツ・カバイロツルタケ・チチタケなどが出ていたが、数は少なかった。

 2028メートルのピークで小休止。
 展望はさほどでないが、槍・穂高連峰がよく見えた。

 いったん下ってゆるゆると登っていくと、路傍の樹木にオオシラビソやトウヒなどとプレートが下げてあって、勉強になる。
 立ち枯れが多くなると、周囲が開けてき、樹間から志賀の笠ヶ岳が見えてきた。
 傾斜がゆるみ、木道歩きになると、ハイマツ帯となって展望がよい。

 足元にはコケモモやガンコウラン。
 眼下の万座温泉の向こうには笠ヶ岳や横手山など、志賀の山々が見える。
 最初のコマクサ群生地もここだった。

ヒメシャジン
コキンレイカ

 再び灌木帯に入り、しばらく行くとまたハイマツ帯で、遊歩道最高点に着いた。
 このあたりもコマクサ群生地。
 コマクサだけでなく、ヒメシャジンやコキンレイカもたくさん咲いていて、とても気持ちのよいところだった。

 本白根本峰方面には、観光客が列をなして登っており、一部はこちらに向かって歩いて来つつあった。
 涼しいので、もうしばらくぼんやりしていたかったが、次第に騒々しくなってきたので、下山にかかる。

コマクサと笠ヶ岳(大きな写真)
ヒメキマダラヒカゲ(大きな写真)

 ルリビタキやメボソムシクイ、ウグイスなどのさえずりを聞きながらさっさと下るのに、1時間しかかからなかった。