晩秋の雑木林をそぞろ歩き
−掃部ヶ岳・杏ヶ岳−

【年月日】

1998年11月1日
【同行者】 単独
【タイム】

駐車場(7:35)−掃部ヶ岳(8:35)−杏ヶ岳(10:30)
−杖ノ神峠(11:40)−駐車場(12:30)

【地形図】 榛名山

相馬岳から望む掃部ヶ岳
 今日は、榛名山の雑木の山でもみじ鑑賞。

 湖畔の宿の駐車場からしばらく湖岸を行き、硯岩登山口へ。
 まだ早いのに、釣り舟が行き交っている。

 見るとワカサギ竿を揺すっている人はほとんどおらず、ほとんどの人がバス用のルアーを投げていた。
 湖畔のみやげもの屋にも、ブラックバス釣りの看板がでかでかと出ている。
 もう二度と榛名湖で釣りはすまいと思った。

 国民宿舎のわきから登山道にはいると、カラマツまじりの雑木林でいい感じ。
 コガネタケ、オトメノカサ、スッポンタケ、キヌメリガサなどがちらほら出ていたが、今ひとつ食べる気にならないきのこばかりだ。

 掃部ヶ岳へは、いささか急な道をいっきに登る。
 頂上はなかなかの好展望。
 榛名山のピークは、どれもこれも個性的で、みんな登ってみたくなる。
 ここからの眺めでは、天狗岳に連なるとがった峰々が、強く自己主張しており、浅間隠や菅峰が、とても近かった。

 雑木の尾根をたどって耳岩。
 ここも見晴らしがよい。
 尾根上にも道があるが、ここは安全策をとって北を巻き、鉄塔手前を戻り気味に杖ノ神峠へ。
 地蔵様が一体と石祠が一基、祀られていた。

 地形図を見ると、湖畔からこの峠へは破線路だが、りっぱなドライブウェーになっていて、興が冷める。
 道路を渡り、のり面に切られた階段を登って杏ヶ岳へ向かった。

 一部にカラマツが植えられているが、スギやヒノキがほとんどないので、とても気持ちがよい。
 ミズナラは茶色く変色していたが、カエデ類は美しく紅葉しており、晩秋の雑木林の美しさが味わえた。

 いくつかの小ピークを越えていくと、榛名山側が伐開された、静かな杏ヶ岳。
 咲き残りのリュウノウギクが一輪。

 途中で摘んできたクリタケを入れたうどんをじっくり煮込んだ。
 渓流釣り用のビクを首に下げてきたのだが、ナメコやクリタケで、入りきれなくなった。

 雲は多めだが、穏やかなよい日になった。
 こういう大休止も久しぶり。

 杖ノ神峠からは、車道を戻った。