石仏も雪に埋もれて
−水沢観音から水沢山−

【年月日】

1994年2月3日
【同行者】 単独
【タイム】

水沢観音(10:05)−少し平らなところ(10:50)
−水沢山(11:52)−水沢観音(12:53)

【地形図】 伊香保

 水沢寺の広い駐車場は冬の平日とあってがらんとしている。
 石段を登って、飯縄大権現の社殿を見て、万葉植物園。
 植物を植えた脇に、万葉集のなかの歌を記した札が下げられているところで、いろいろな植物があるので、なかなかおもしろいが、庭としての風情にはやや欠ける。

 杉林を抜けると、伐採あとの雑木の二次林。
 伐採後7〜8年といったところか。

 尾根の上に出ると、道から少し離れたところに石碑が三基。
 二基は「弘法大師」「観音勢至菩薩」と読めるがあともう一基は光のかげんでよく読めない。

 冬型になったので、天気はよいが北からの風が非常に冷たい。
 目の前の水沢山はここから見ると頂上までずいぶん急そうだ。

 すぐにすべりやすい急登になり、ひと登りで少し平らなところ。
 真っ青な空の下、樹間から東と北が見えている。
 赤城山は雪雲におおわれているが、子持山や小野子山はよく見えており、季節風の影響がだいたいどのへんまで及んでいるのかがよくわかる。

 小休止のあとさらにまた急な道を登っていくと、東の肩。
 小さな雪庇のできたやせ尾根の上に十二神将とおぼしき石仏が並んでいる。
 水沢山のピークはそのすぐ向こうだった。

 山頂は非常に展望がよい。
 二ツ岳、相馬山、榛名富士が近い。
 相馬山はここから見るとけわしくて、とても迫力がある。
 風をさけるために山頂の南のクボにもぐりこむと、なかなか快適だったので、ここで大休止。

 帰りは、尻すべりをしながら下ったのでとても早かった。
 途中隠れた木の根にぶつかって尾てい骨をいやというほど打撲したが、こりずにすべれるところはずっとすべって下った。