空高い初冬の山行
−獅子岩から子持山−

【年月日】

1992年11月29日
【同行者】 単独
【タイム】

8号橋(10:42)−歌碑(10:55)−獅子岩(12:05)−
子持山(12:50)−大ダルミ(1:30)−8号橋(2:00)

【地形図】 上野中山、鯉沢、沼田、金井

獅子岩
 8号橋登山口の少し上の舗装が切れるところから、沢沿いの道。
 登りはじめてすぐに屏風岩。
 この岩は子持火山の遺物で村の天然記念物になっており、足元には役行者の小さな石像がおいてあった。

 そのすぐ先でこんどは円珠尼という人の歌碑の前を通る。
 「子持山もみちをわけて入る月ハにしきにつつむかゝみとそしる」とある。
 この碑の別の面には「御神霊石登り口」とあり、獅子岩と子持山との分岐であることを示す道標。
 ここは獅子岩コース。

 すこし登ると道が消えるが、ヤブはあまりひどくない。
 急な斜面を小枝につかまりながら登り、岩場につき当たったらルートを探してそれを乗り越えさらに登る。

 非常にやせた吊り尾根を登り、岩場の基部に着くと左右に巻いてまたやせ尾根を行くということをくり返す。

 獅子岩の手前で右に巻いてみると、岩場の基部でちゃんとした踏みあとに出た。

 岩の北に回りこみながら急登していくと岩塔の西側に出、鎖ハシゴと短い鎖を登ると獅子岩の頂点。

 ここからの展望はすばらしい。
 子持山、草津白根山、榛名山、浅間山、赤城山、皇海山、日光白根山、武尊山がぐるりとかこんでいる。
 ピークの岩の上には御岳山、八海山、三笠山の名を刻した石碑。

 獅子岩は噴火せずに詰まったまま固まった溶岩が浸食のあとに露出した「岩頚」だという。

 獅子岩分岐からは、歩きやすい稜線の道。
 三つ目の柳木ヶ峰というピークから稜線上に岩が乗った子持山へは急登。

 山頂からは、赤城から日光白根にかけて以外はあまりよくなかったが、初冬の空はどこまでも高い。

 下りは柳木ヶ峰から大タルミへのルート。
 渋川インター近くに新しくできた子持温泉センターで汗を流して帰った。