北関東の展望台
− 虎ヶ岡城城址から雨乞山 −

【年月日】

2018年2月7日
【同行者】 単独
【タイム】

波久礼駅(10:43)−三角点(10:59)−虎ヶ岡城城址(11:57-12:25)
−大槻峠(12:49)−陣見山(13:27)−榎峠(14:14)
−雨乞山(14:49)−石宮(15:17)−樋口駅(15:43)

【地形図】 寄居 鬼石 ルート地図

 波久礼駅の駐車場に自動車をとめ、少し戻ったところにあると思われる破線路にとりつこうとしたが、破線のルートは存在しないようだった。
 それはよくあることで、特に問題ないのだが、尾根までの登りが急傾斜で猪避けかと思われるバラ線が張ってもあって、いきなり汗をかかされた。

 新しげな三角点のところに登り着くと、尾根には、南からの立派な登山道が通っていた。
 駅近くの破線路でなく、簡保センターから登ったほうがよかったようだ。

最初の石祠(大きな写真)
赤城山(大きな写真)

 最初の石祠を見てしばらくは緩やかに登下降する。
 このあたりは標高も低いので雪も少なく、アズマネザサやツツジ類が多い雑木林はちょっと荒れた感じがする。
 円良田特産センターへの道標が立つ筑坂峠からひと登りで、虎ヶ岡城址。

 空堀を構えたピークの上にはあずま屋も立っていて、北関東が一望できる。
 鉢形城の支城だったらしいが、大勢が立てこもるほどの規模でないので、砦といったほうがふさわしい。
 山頂あずま屋が気分よいのだが、北風が強いので、南側の空堀で大休止にした。

 はっきりしないピークを一つ越えて下ったところが大槻峠。
 ここには29年前に来たはずだが、記憶はもう消えている。

日光連山(大きな写真)
大槻峠にて(大きな写真)

 368メートルピークにも、三角点。
 点名が「大槻峠」なので、無用の混乱が起きそうだ。

 標高がじわじわと上がっていくので、積雪が増えてくる。
 とはいえ、雪があるのは基本的に北側斜面だけだ。

大槻峠にて(大きな写真)
分水嶺(大きな写真)

 このあたりの登山道をオートバイで走っている人がいるらしく、太い轍が登山道を絡んでついている。
 このコースを休日に歩くと、バイクに轢かれる心配もしなければならない。

武尊山あたり(大きな写真)
榎峠にて(大きな写真)

 陣見山は見るべきものが何もない。
 ここからは林道を絡みながら行く。

 展望地もあるが、どんどん飛ばして榎峠。
 車道が多いので、そろそろ下ろうかという気になる。
 29年前にもそんな気分になってここから下ったのだが、この日はもうちょっと頑張って雨乞山まで行くことにした。

 とはいえ、相変わらず林道歩きが続き、重機か何かが通ったあとが凍っていて歩きにくい。
 この次に低山を歩くときには、軽アイゼンがあったほうがよいと思った。

石宮(大きな写真)
風布の山(大きな写真)

 雨乞山には宗教的な遺物もなく、パラグライダーの離陸場になっていた。
 風布や比企郡境の山・簑山などが見えるが、芝生の植えられたピークでは、興が湧かない。

 陽がいくらか傾くと、寒くなる。
 この日の山歩きはここまでにして、樋口駅へと下った。
 ブル道沿いは代わり映えのしない植林ばかりだったが、ちょっとした分岐にあった石宮は大岩を背にしていて、由緒が知りたくなった。

 無人の樋口駅ではさほど待つことがなく、何よりだった。