たどりついた文殊峠は展望がよく、あずまやもあって、いいところだ。
　雲が多いかと思っていたのだが、ほぼ快晴で風もなく、なぜこんなに天気がいいのか、理解に苦しむほどだった。
　ここでたっぷりの大休止をとることができ、みんなくつろぐことができた。

　金精神社で山行の無事を祈って手を合わせ、トップを交代して後半のルートへ進む。
　この区間は道の全くないところを行くので、冬の間にルート工作をしておいたところだ。

　鉄塔の先でヤブに入る道を見つけることができたので、ここは問題なくクリアできた。

　その先は、新しくできた三角点を経由して登山道に出るのだが、三角点からの下りでややとまどったものの、順調に登山道に出ることができた。

　三十二番周辺は、鎖場があったり、首がなかったりアンバランスなくびがついた仏像群があったり、みごとに空中にせり出した観音堂があったりと、見るものにこと欠かない。
　しばし観光気分でお寺を見て、最後の小休止となる。

　バスの時刻を気にしていたのだが、おそらく余裕を持って13時台のバスに間に合うと思われた。
　登り着いた大日峠にも石仏があるのだが、大した登りではなかったので、そのまま峠道を下る。

　尾根道に較べ。峠道がじつに歩きやすくできていることがよくわかる、ゆるい下り道だった。
　バス停には、ちょうどよい時間に着くことができた。