信仰の道
- 大日峠 -

【年月日】

2007年1月27日
【同行者】 Uさん
【タイム】

クアパレス(10:40)−大日峠(11:57)−札所32番(12:16)
−三角点(12:50-13:10)−クアパレス(13:30)

【地形図】 三峰、秩父、皆野、長又 ルート地図

小判沢の金精様
大日峠の神像

 数日前に傷めたアキレス腱の調子が順調に回復してきたので、天気も良いことであるし、ライトな山歩き。
 この日は、完全に出遅れたので、地元の品ьR地。  登山口の小判沢には、上屋つきの立派な金精さまが祀られている。
 秩父でこれだけ立派なのは、初めて見た。
 上屋のかたわらには、三峰神社の「ごもっともさま」の棒がたくさん並んでいた。

 そこからしばし行った公園のたもとが山道の入口。
 この道は、札所32番から小鹿野へ出る巡礼道なので、地元でずいぶん整備してあり、ありがたい。

 巡礼道は沢をからみながら続いている。
 道ばたにはカンスゲがたくさん生えている。
 このあたりの低山の沢筋には、カンスゲがずいぶん多い。
 ところによっては、セキショウの群生も見られる。

キジムシロ
コウヤボウキ

 登りになるとすぐに大日峠。
 神像?が2体。
 上屋のある神様は新しげで、上屋のない神様の方が貫禄がある。
 大日峠という名の由来がこの石像だとすれば、これは仏像だが、見た目はどうも神像だ。

 ゆっくり下っていくと、六十六部の石碑を見てすぐに柿ノ久保。
 巡礼道の入口には、地蔵らしき石の立像と何かの石碑。
 これらは風化が進みすぎて、崩壊寸前だ。

 先日来たときよりは多少減っているが、道ばたには除雪した雪が積んである。
 低山の山ひだに位置するとはいえ、陽あたりがあまりよくないので、降った雪がとけにくいのだろう。
 柿ノ久保集落にも、戸締めとなった家がちらほら見られた。

ヤブコウジ
クアパレス付近から望む「ようばけ」

 32番の前から南に入る小道は、古民家を使った水墨画ギャラリーのわきを通って古洞への車道にぶつかる。
 車道を右折してしばらく行くと、もとの古洞峠かと思われる切り通し地点。
 ここから「クアパレスへ」と書かれた道標にしたがって再び山道に入る。

 大日峠の道と異なり、こちらは明るい雑木林の道。
 冬枯れたコウヤボウキやオケラの写真を撮りながら登っていくと、キジムシロが3輪咲いていた。
 今年初めて撮った野の花だ。

 七区お天狗様への道を分けて少し登るとベンチがあったので、お茶タイム。
 風が多少吹いてはいるものの、まずまず暖かい日だまりだった。

 長若小学校分岐を過ぎるともう、クアパレスはすぐそこで、バレオバラドキシアの骨格化石が出土したという丘からは、品ьR地が属する第三紀層が露出した「ようばけ」が眼下に望まれた。