ヤブコウジの道
- 釜ノ沢五峰から文殊峠 -

【年月日】

2006年1月22日
【同行者】 Uさん
【タイム】

長若山荘(10:58)−一峰(11:30)−三峰(12:00)
五峰(12:20)−文殊峠(13:30)−布沢(14:00)
長若山荘(14:30)

【地形図】 秩父、皆野、三峰、長又 ルート地図

ミヤマシキミ
ヤブコウジ

 長若山荘近くに自動車をとめさせていただいて、前回と同じ登山口から入山。
 右の尾根へ登っていく亀ヶ岳コースとすぐに分かれて、しばらく沢沿いを行く。

 とても歩きやすく整備された道だが、周囲はスギ林。
 でも、ジグザグに登って尾根に出ると雑木林になった。

 尾根に出てすぐのピークが釜ノ沢一峰。
 亀ヶ岳方面が望まれる。

 粗粒砂岩層というらしいこの地域独特の岩を右から巻き、鎖場をよじ登ると二峰。
 このあたりはツガの木が多く、若い実をつけたツガが尾根上の至るところに生えていた。

 足元には、可愛い実をつけたミヤマシキミやヤブコウジが多い。
 尾根筋にはアズキナシの実がしわしわになって残っていた。

ノイバラの実が多い
金精神社の額

 五峰や白井差山のよく見える四峰を下ると、伐採あと。
 ここは陽当たりがよいので、ノイバラの実が多い。

 タラノキはまだ硬い冬芽。
 スイカズラは忍冬というだけあって、赤銅色に焼けながらも枯れずにいた。

 五峰から少し下ると送電鉄塔。
 さらに行くと布沢に下ると思われる分岐。

 足元に小さな石祠を見て眼前のピークを左から巻く。
 このあたりにはツガよりモミの木が多い。
 モミの大木という道標のそばには、かなり大きなモミの木が生えていた。

文殊峠から望む二子山
布沢入口に立つ三面観音

 その先しばしで布沢との分岐。
 下山は布沢と思っているが、ここは右の道をとり、とりあえず文殊峠まで行く。

 車道の通る文殊峠には立派な金精神社と私設の長若天体観測所が立つ。
 天体観測所のあずまやでコーヒーを飲みながら小休止。

 標高が高くないので、見える山は限られるが、東に武甲山、小持山、有間山。
 反対の東側は御荷鉾山、城峰山、毘沙門山、二子山、両神山。
 まずまずの展望だ。

 帰りは少し戻って布沢への山道。

 スギの植えられた尾根を下って行くと、竜神山との分岐。
 竜神山とは、眼前の小さなピークか。
 とりあえず今日は、布沢に向かって下る道をとる。

 布沢は、数戸からなる別天地。
 ここで暮らしていく大変さは、並大抵のことではない。

 植林ばかりの車道を歩いて自動車のところへ戻ったが、途中には古い石仏などもあり、ちっとも見飽きなかった。