塚山敗退

【年月日】

2006年1月6日
【同行者】 単独
【タイム】

土坂トンネル(14:10)−978ピーク(14:53)−土坂トンネル(16:10)

【地形図】 万場 ルート地図

小川集落で見た柿
ヒヨドリジョウゴ

 何年も前から気になっていた吉田町の塚山をめざした。

 土坂トンネルを万場町(神流町)側に出たころに自動車を止め、峠を見上げたが、道らしきものは見えなかった。
 やむなく、新しいヒノキの植林地と伐採地あとのヤブをずり登って、北側の尾根に出た。
 モミジイチゴが繁茂した場所なので、灌木をつかまずに登るから、疲れる。
 ヒヨドリジョウゴやツルウメモドキが目を引く。

 ここには主稜線へと断続する細い踏みあとがあった。
 木が植えられたばかりのところからは、長沢背稜方面がよく見える。

 ヤブをこぎ登ると主稜線。
 群馬側から電線を引かれた共聴アンテナを見て、北東方向の尾根を登る。
 こちらの踏みあとはまずまずはっきりしていた。

 スギやヒノキの植林地が続くので、展望はあまりなし。
 眼前に見えるはずの御荷鉾連山が、樹間からちらほらと望まれる。

 小ピークに登りつくと、電波塔の建つ978メートルピークが北に見える。
 尾根の西側を巻いていくと鞍部に林道の終点。
 地形図では破線路になっている林道だ。

 ここから.978へは、全く道なし。
 明瞭な尾根もないので、目印をつけた方がよいのだが、この日は何も持ってこなかったので、ずんずん登る。
 そのため、あとで困る羽目になった。

雨降山の右に男体山
土坂峠の小祠

 .978には防災無線の中継塔が建っていて、管理用の車道が登ってきていた。
 あたりは新しい植林地のため、展望はとてもよく、雨降り山から赤久縄山までの御荷鉾連山がずらりと並んでいた。
 ずいぶん寒かったので、脊梁山岳は雪降りかと思ったが、遠く日光連山や武尊山などまで見えていた。

 塚山は目の前だが、尾根伝いに行く道はなし。
 時間も時間なので、この日はここまでとした。

 帰りにまず、.978の下りでルートミス。
 真南に下るべきところを、南西方向に下ってしまった。
 ここはGPSの軌跡を見て修正。

 次の小ピークからは南西に下るのだが、南東への明瞭な踏みあとに誘い込まれてしまった。
 この踏みあとは、太田部と上吉田との境界尾根上にあるのだが、ずっと下ればどこに着くのだろうか。

 共聴アンテナからわざわざヤブに入る必要もないので、土坂峠の最低鞍部をめざしてさらに下ると、峠には小さな祠があり、道形はしっかり残っていた。

 群馬側に下れば近いのだが、秩父側がどうなっているか調べようと思い、秩父側に下ってみたが、すぐに崩壊地となり、道は不鮮明になってしまったので、トンネルわきの急斜面をずり下って道路に出た。

 もう少し時間があれば、じっくり歩けそうな気がするので、またいつか来てみよう。