秩父華厳の滝のトイレの横に自動車をとめ、奈良尾集落への車道を登っていく。
道ばたにはキランソウやミヤマキケマン、ムラサキケマンなどが咲いている。
奈良尾の家では庭のすみにワサビを植えているところが多く、白い花を咲かせているのがそこここに見える。
奈良尾沢の本流から離れる二股のあたりまでくるとアズマイチゲ、ヨゴレネコノメ、コガネネコノメなどがいくらか咲いていた。
杉林の間をジグザグに登っていくと、すぐに新しい植林地となる。
タチツボスミレ、キジムシロ、ハルリンドウなどが点々と咲くなか、登りつめると奈良尾峠。
城峰山へは、右側に終始御荷鉾連山を眺めながらの稜線歩き。
鐘掛城(東城峰)の急登を登りきって初めて、まじかに城峰を望む。
ここでザックをおろし、展望を楽しんだ。
鐘掛城から急降下し、小ピークを一つ越えると、石間峠。
吉田町阿熊から城峰の肩を越える林道が登ってきているところだ。
城峰の山頂はそこから10分ほどの登り。
城峰山には立派なやぐらの展望台と小さなほこら。
風が強いが本当によく晴れている。
東御荷鉾と西御荷鉾の間から浅間山が顔をのぞかせており、両神はまた変わった形で見えていた。
帰りは、門平へ下る。
鐘掛城から門平への道は「関東ふれあいの道」。
石間峠から鐘掛城へは巻き道までついており、いたれりつくせりだった。
門平のあたりは別荘地と称する造成が行なわれており、金の亡者の破壊のあとがすさまじかった。