展望の稜線歩き
−奈良尾峠から城峰山−

【年月日】

1992年4月20日
【同行者】 単独
【タイム】

秩父華厳の滝(10:25)−奈良尾峠(11:28)−鐘掛城(12:03)
−城峰山(12:30)−秩父華厳の滝(2:11)

【地形図】 鬼石、皆野

鐘掛城

 秩父華厳の滝のトイレの横に自動車をとめ、奈良尾集落への車道を登っていく。

 道ばたにはキランソウやミヤマキケマン、ムラサキケマンなどが咲いている。
 奈良尾の家では庭のすみにワサビを植えているところが多く、白い花を咲かせているのがそこここに見える。
 奈良尾沢の本流から離れる二股のあたりまでくるとアズマイチゲ、ヨゴレネコノメ、コガネネコノメなどがいくらか咲いていた。

 杉林の間をジグザグに登っていくと、すぐに新しい植林地となる。
 タチツボスミレ、キジムシロ、ハルリンドウなどが点々と咲くなか、登りつめると奈良尾峠。
 城峰山へは、右側に終始御荷鉾連山を眺めながらの稜線歩き。

 鐘掛城(東城峰)の急登を登りきって初めて、まじかに城峰を望む。
 ここでザックをおろし、展望を楽しんだ。

 鐘掛城から急降下し、小ピークを一つ越えると、石間峠。
 吉田町阿熊から城峰の肩を越える林道が登ってきているところだ。
 城峰の山頂はそこから10分ほどの登り。

 城峰山には立派なやぐらの展望台と小さなほこら。
 風が強いが本当によく晴れている。
 東御荷鉾と西御荷鉾の間から浅間山が顔をのぞかせており、両神はまた変わった形で見えていた。

 帰りは、門平へ下る。
 鐘掛城から門平への道は「関東ふれあいの道」。
 石間峠から鐘掛城へは巻き道までついており、いたれりつくせりだった。

 門平のあたりは別荘地と称する造成が行なわれており、金の亡者の破壊のあとがすさまじかった。