上吉田の千鹿谷鉱泉の近くに一台の車を置き、もう一台の車に乗って登山口の小鹿野町岩殿沢の札所31番観音院へ。
昼時のおだやかな小春日和で気持ちがよい。
仁王門をくぐりぬけ、観音院に続く参道を登って行く。
古い芭蕉の句碑が建てられているという由来にあやかってか、そこここに句碑が建っているが、駄句が多い。
観音院の裏手にあたる杉林の中を登り、山腹を巻いていく道を行く。
牛首峠へ通じるその巻き道をしばし行き、まもなく尾根へむかってジグザグに登っていくかなり急な分岐を右に入る。
ヤブランの深い群青いろの実が美しく、タチツボスミレ、アキノタムラソウなどのロゼットも霜にあたらないせいか元気がよかった。
尾根に出ると、倉尾地区が一望できる。
明るい尾根を左に行くと、観音山の頂上。
武甲山から雲取山、和名倉山などの山の連なりがよく見える。
そのほか両神山、毘沙門山、御荷鉾、父不見、城峰と360度の展望だ。
しかし二子山は毘沙門山に隠れて見えない。
千鹿谷へしばし戻り、登ってきた方に下らずに尾根を直進。
スッキリした伐採地からずっと尾根伝い。
小鹿野町、秩父市までが一望のもと。植林して間もないヒノキが南側斜面に整然と並んでいる。
落葉松峠の車道で道が切れているが、のり面を強引に登って尾根へ。
山の神のあるピークの手前から左に下りていくと千鹿谷神社。
人家のわきを通って道路に出、自動車のところに着いた。