大槻峠から陣見山

【年月日】

1989年11月11日
【同行者】 単独
【タイム】

大槻峠入口−大槻峠−陣見山−榎峠−大槻峠入口

【地形図】 寄居

 矢那瀬陸橋の手前から人家のわきの沢沿いに道があったが、大槻峠の道を行くことにした。
 しばらく山の端を行き、小さな工場のそばで地元の人に大槻峠へ行く道を教わってようやく山道にはいれた。
 しばらくは竹ヤブの中の道。
 スギの植林から雑木林。
 やはり雑木林がよい。
 甘酸っぱいガマズミの実や、オトコヨウゾメの赤い実がなっていた。
 まもなく大槻峠。

 すぐ下を舗装道路が走っているが、明治九年の如意輪観音の石碑や、安永九年の馬頭観世音の石碑が峠の由緒を物語っている。
 あたりには、アザミ、ノコンギク、ヨメナなど。

 しばらくの登りで、368メートルの三角点ピーク。
 北側はスギの植林だが南側は雑木で、まずまずいい感じ。
 さらにもうひと登りで、424メートルピーク。
 この日だまりで腰を下ろし、食事。
 相変わらずアザミが多いが、リュウノウギクの白い花も美しい。
 見事なリンドウも咲いていた。
 ヤマユリ、ワレモコウ、オミナエシなどは残骸だが、サルトリイバラの赤い実、イシミカワの紫色の実が、輝いていた。

 暗いスギ林の中の急登を登りきると陣見山の前山。
 車道を渡ってひと登りしたところが陣見山の山頂だった。
 テレビ中継所の建物とアンテナが立っており、山頂という雰囲気からは程遠い。

 雑木の尾根を下っていくと、しばらくは感じがよいが、もう一度車道を渡るところからはひどいササヤブをくぐり、暗いスギ林をぬけて榎峠。

 榎峠は、車道になっており、古いほこらがある以外には、何ら見るべきものはないので、右に下りていく荒れた林道をいく。
 妙な別荘地から、「山林愛護」と書かれた東京電力の標柱に従って、ひどい草ヤブを抜け、国道に出た。