ガスの北アルプス
− 有明山 −

【年月日】

2023年9月29日
【同行者】 単独
【タイム】

安曇野市営第三駐車場(7:58)−第一駐車場分岐(8:22)−有明山神社奥宮(11:16)
−有明山(11:18-11:58)−安曇野市営第三駐車場(14:14)

【地形図】 槍ヶ岳 有明 ルート地図 (マウスホイールで拡大・縮小可 途中からデータ欠落)

 有明荘周辺の駐車場のうち、第一と第二はすでに満車で、第三駐車場もあと数台でふさがるという状況だった。
 ウィークデーの朝七時すぎでこれでは、土日はどうなるのだろうか。

ハナイグチ
キノボリイグチ

 第三駐車場奥の登山口から山に入る。
 笹が刈ってあるのは最初だけで、すぐに笹藪の中の道になる。
 道形は明瞭。

 第一駐車場の分岐から急登が始まる。
 覚悟してはいたが、見上げるとぞっとする。

 ヒノキとカラマツの植林帯で、ハナイグチがときどき出ていた。
 時期的にはやや、遅かった感じ。

 最初の急登のあと、しばしトラバース。
 シャクナゲの木が出てくると、沢の音が遠くなる。
 地形図にはあらわれないが、時おり激しい登りと下りを交える。

大天井岳
常念岳?

 再び急登に転じて、樹間からときどき東方向が望まれる。
 ガスが上がってきて、ほぼ真っ白で、なにも見えない。
 大天井岳や常念岳がちらっと姿をあらわした。

 ハナイグチに加え、アミハナイグチ・キノボリイグチなどもぽつぽつ出ていた。

 滑りやすい急登が続き、トラロープを頼りの登りが続く。
 最後の急登を前に大きく下る。
 これも地図にはあらわれない。

 ようやく尾根に上がる手前で、アプリの地図表示がでたらめになった。
 紙の地形図があるから現在地がわからなくなるわけではないが、電子機器の脆弱さがわかる。

 尾根に出てしまえば、険しいところはほとんどないが、ほぼ三時間、休まず登ってきたので、かなり疲れた。
 有明山神社奥社は展望のよさげなところだったが、何も見えず。
 三角点まで行って大休止にした。

有明山神社里宮山門
松尾寺

 帰りも、気を抜けない。
 トラロープにすがって慎重に下るが、何度かスリップした。

 無事に登ってくることができてよかった。
 有明荘で汗を流すのも魅力的だったが、やはりお礼参りに行くことにした。

 まずは有明山神社里宮へ。
 立派な山門があって、いかにも修験系の神社らしい。
 お参りしたあと、御朱印をお願いしたら、とてもていねいに書いてくださった。

 続いて、松尾寺。
 こちらは無住ながら、室町時代の建立という古刹。
 たいへん美しいお堂だった。