大岩壁・大展望
− 明星山 −

【年月日】

2023年8月30日
【同行者】 単独
【タイム】

ヒスイ峡登山口(8:12)−水場(9:35-9:38)−頂上分岐(10:21-10:59)
−明星山(12:07-12:17)−頂上分岐(12:57-13:00)−水場(13:22-13:25)
−ヒスイ峡登山口(14:13)

【地形図】 小滝 ルート地図 (マウスホイールで拡大・縮小可 途中からデータ欠落)

 地形図から、甘く見てはいけないなと思っていたのだが、まぁまぁの時間に歩き出すことができた。

岩壁
朝日岳

 まず、小滝川を鉄板の橋で渡る。
 明星山頂まで180分、という看板あり。
 結果的には4時間近くかかったのだが。

 最初はスギ林。
 かなりの大木もあるが、斉一な森ではない。

 それほどの急登ではない。
 植林帯が切れて、ブナを含む雑木林になる。

 樹林帯からガレ場に出ると明星山の岩壁が目の前に見えて、すごい。
 地形図では岩壁の下を通過する場所が二つあるのだが、遠くから見ただけでは、登山道がどこにあるのか、わからない。

 道はさほど手入れされていない様子で、草が覆ったところが続くが、道型自体ははっきりしている。
 ガレ場は石灰岩で、ほぼ全面的に浮石状態が続き、斜度の少ないトラバースなのにかなり消耗した。

白馬岳
頂稜

 二番目の岩壁手前で、登山道がサカサ沢に近づく。
 ここで一息入れた。

 この先はこの日の正念場で、かなり苦しかった。
 ブナやネズコの大木が出てきたが、樹木を見てる余裕もちょっとなかった。

 頂上への分岐で大休止。
 虫が飛んでいてウザいが、少しでも荷を軽くしたかった。

雨飾山
戸隠

 食ったり飲んだりしたら、ザックがけっこう軽くなったので、元気を出して山頂へ。
 ここからは激しい一本登りになる。

 クライミングを交えるようだと苦しいだろうと思っていたが、岩稜混じりの単なる急登だったので助かった。
 最も急なところを登りきり、頂稜にかかってからが意外に長く、岩塊の中にシャクナゲ・ハイマツその他の灌木の茂るところを登っていくと、ようやく山頂に着いた。
 ここで小休止。

 頂稜から山頂にかけて、展望はすこぶるよい。

 北側は、黒姫山と日本海。
 黒姫山は石灰採掘の傷が痛々しい。

 東は、雨飾山・焼山・海谷山塊。
 南は、戸隠。

 西は後立山連峰で、朝日岳から白馬岳にかけて見えていた。
 朝日岳には、まだ少しだけ雪が残っていた。

レイジンソウ
クサボタン

 コーヒー一杯飲んでまったりしたが、下らねばならない。
 帰りはごく慎重に。

 花はあまり多くなかったが、ツリガネニンジン・マツムシソウ・レイジンソウ・クサボタンなどが咲いていた。

 登りは4時間かかったが、下りは2時間足らずだった。
 その後、糸魚川のフォッサマグナ博物館に立ち寄ったが、頭がもう、動いていなかった。