先に逝く木もある
− 蜂城山・神領山・大久保山 −
【年月日】 |
2017年12月10日 |
【同行者】 |
単独 |
【タイム】 |
駐車スペース(10:21)−蜂城天神社(10:59-11:29)−神領山(12:05)
−那賀都神社(12:38)−山宮神社(13:04)−駐車スペース(13:16)
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【地形図】 |
石和 ルート地図
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道路の広くなったところに自動車をとめる。
富士山はもちろん見えないが、南アルプスはよく見えていて、白峰三山が美しい。
蜂城山登山道の道標に従って、山にとりつく。
山道入口の防獣柵を通って、あとはジグザグに登っていく。
おおむね、雑木とアカマツの山だが、紅葉にはもう遅い。
神社よりやや手前で左に入っていく踏みあとは町の天然記念物になっている大ヤマボウシへ行く道だが、ヤマボウシは枯れて転倒した状態だった。
いかにも山城のあとらしい山頂の平坦地に蜂城天神社の拝殿が建っている。
ここでさっそく大休止。
北側が伐採されていて、奥秩父が一望できる。
水ヶ森の左には、赤岳のてっぺんがのぞいていた。
ここまでは神社の参道なので、倒木がややうるさいものの、しっかりした道だったが、その先はいくらか踏み跡っぽくなる。
鞍部付近で、大きなシカがしばらく立ち止まってこちらを凝視したのち、美しくジャンプしながら走っていった。
神領山とはなかなか立派な山名だが、行ってみると、展望皆無のヤブのピークだった。
この尾根を登降していけば、達沢山に行けるはずだ。
踏みあと不鮮明な尾根を西へ下り、少し登れば、大久保山の分岐。
大久保山はそこから少し下ったところなので、この分岐ピークが大久保山なのかもしれない。
いくらか霞んでしまったが、西側の伐採地から、赤石・悪沢や白峰三山が見えた。
大久保山に行ってみると、とても立派なあずま屋が建っていた。
よく見ると、このあずま屋は那賀都神社の拝殿を兼ねているのだった。
ここにも天然記念物の大アカマツの表示があるのだが、本殿わきに巨大な切り株があるだけで、松の木は存在せず、伐られた天然記念物が斜面に転がっていた。
蜂城天のヤマボウシといい、名木2本がここ数年の間に枯死してしまったとは、残念なことだった。
尾根を直進しても下れそうだったが、それだと登山口に遠回りになるので、少し戻って山宮神社へ下る。
山宮神社は、案内板には、室町時代の建築だと書いてある。
裏手にある夫婦杉は、立派なものだ。
根元から1メートルほどで二本に分かれているが、並んで生えた二本の杉が巨大化するなかで合体したものだろう。
残念な木を二本見たところだったので、元気な杉を見ることができてほっとした。
駐車スペースまではすぐだった。
これまたすぐ近くにあるももの里温泉で、汗を流して帰った。
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