早春の南大菩薩
−ずみ沢から滝子山−
【年月日】 |
2016年3月5日 |
【同行者】 |
単独 |
【タイム】 |
森林浴桜公園(9:12)−道証地蔵(9:41)−ずみ沢分岐(11:28)−滝子山(11:49-12:24)
−大谷ヶ丸(13:18)−曲沢峠(13:56)−大鹿峠(14:25-14:31)−道証地蔵(15:15)
−森林浴桜公園(15:39)
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【地形図】 |
大月 笹子 ルート地図
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森林浴桜公園近くの駐車スペースは落枝の恐れありという理由で駐車禁止になっていた。
それでも枝が落ちてきそうにない場所に自動車をとめることができた。
お坊山コースに行った時と同じく、しばらく車道を行く。
ここ数日の暖かさで溶けたのか、道路に凍結箇所は全くなく、道証地蔵に着いた。
前回はここを直進したのだが゛、今回は右に降りていく道に入る。
大鹿川の本流を立派な橋で渡ると、すぐに細い支流を見る。
これはずみ沢でなく、しばらく左岸を行った太い流れがずみ沢だった。
しっかりした道がおおむね右岸沿いについている。
雪シロが入ったずみ沢は、なかなか立派な流れだった。
最初のめぼしい滝は三丈の滝だが、その先にも大小の落ち込みを構えている。
地形図で急傾斜になるところで餅ヶ滝。
これは25メートルほどの立派なナメ滝だ。
餅ヶ滝の上部も急傾斜の連瀑帯で、すべての滝を合わせれば50メートル近くはありそうだ。
連瀑帯を登り切ると沢はきれいなナメ床となり、これまた優雅で見応えがあった。
その先は細流となり、左右から数本の支流を見ると、尾根へと続く防火帯に出た。
ここはすでに、滝子山直下である。
沢と別れて尾根に取りつくと、登山道が凍結していたので、軽アイゼンをつけた。
主稜線に登ればすぐに鎮西ヶ池。
凍結した道をひと頑張りで滝子山に着いた。
靄の多い日で、南側は何も見えなかった。
北側も、大谷ヶ丸・大蔵高丸・白谷ヶ丸・雁ヶ腹摺山などが見える程度だった。
この時期にいつも咲いていたマンサクは伐られてしまっていた。
北側の展望をよくするためだと思われるが、余計なことだ。
見晴らしのいいところが好きなのであれば、東京タワーやスカイツリーにでも登ればよい話だ。
靄が多くマンサクも咲いてない早春の滝子山に、いったい何の目的で登れというのか。
虚しいことだ。
山頂にいたハイカーが目の前の山を指さして「あれは大菩薩ですか」と尋ねてきたが、マンサクが伐られて気落ちしていたため、「白谷ヶ丸・・・」としか答えられなかった。
大休止ののち、少し戻って大谷ヶ丸へ向かう。
ここは大谷ヶ丸から南下したことはあるが、大谷ヶ丸へ向かうのは初めてだった。
大谷ヶ丸のほうが標高がやや高いためか、北上するほうが長く感じた。
お昼をずいぶん回ってしまったので、大谷ヶ丸では休まず曲沢峠方面へ急降下する。
この区間を歩くのは初めてだったが、お坊山への稜線よりはなだらかで、尾根もやせておらず、雑木の中を緩やかに下っていく。
コンドウ丸を過ぎ、曲沢への分岐に来ると、曲沢方面は登山道崩落のため通行止めという札が立っていた。
曲沢峠越えの道はいつか歩いてみたかったので、やや残念。
オッ立は北面を巻いて過ぎる。
ここは雪が凍結していて、いくらか歩きにくかった。
尾根に戻ると、景徳院の分岐。
この道は健在のようだ。
大鹿山はピークのやや南を巻く。
ここから大鹿峠へは急降下が続く。
鉄塔の先で初鹿野への道を分け、さらに急降下して大鹿峠。
おそらく以前はここから初鹿野へ下ったのだろう。
ずいぶん歩いたので、ここで小休止。
ここから道証地蔵へはいつか来た道だ。
軽アイゼンを外して、ほぼ平坦に下っていく。
登山道取りつきあたりは工事がされて、かなり様相が変わっていた。
自宅に戻る前に笹一酒造でお酒を買ったのだが、スタンプカードをもらってしまった。
とは言っても、このあたりの山にちょくちょく登りに来る予定はないのだが、さてどうしたものやら。
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