初冬の御坂山地
四尾連湖から精進湖

【年月日】

2014年11月22〜23日
【同行者】 2名
【タイム】

11/22 市川本町駅(12:18)−小休止(12:44-12:56)−仏岩(13:57-14:11)
   −四尾連湖龍雲荘テント場(14:59)
11/23 龍雲荘テント場(6:35)−蛾ケ岳(7:46-8:03)−アンバ峠先(9:30-9:41)
   −釈迦ヶ岳(10:27-10:40)−三方分山(11:30-11:59)−県営精進湖駐車場(12:50)

【地形図】 市川大門、精進 ルート地図(マウスホイールで拡大・縮小できます)

一日目(市川本町駅〜四尾連湖)

 市川本町駅を出て右に行き、踏切を渡る。
 さらにお寺の前を左に行き、碑林公園の方向へと登って行くと、左手に中学校を見て碑林公園に入っていく。
 登山口は、公園の奥だった。

 よく踏まれた道を少し登ったところで雑木林に入って小休止。
 まず腹ごしらえをした。

 傾斜のゆるい登山道のわきはアカマツ林で、秋にはそれなりのきのこが出そうな感じだった。
 市川大門からの道を合わせてゆっくり登っていく。
 古い道らしく、無理のない登りが続くので、荷は重いが歩きやすい。

仏岩から望む八ヶ岳(大きな写真)
四尾連峠手前の馬頭尊(大きな写真)

 樹間から金峰山あたりの稜線がかいま見える。

 烽火台という道標に導かれて、仏岩のピークで再び小休止。
 あずま屋もあるが、陽の当たる山頂部で休んだ。
 切り開きがされていて、奥秩父や八ヶ岳の展望がよい。

 アカマツの尾根をさらに登って行くと、四尾連湖を囲むカラマツ林の尾根が見えてくる。
 ここからもトラバース気味に登っていくのだが、古い石仏を二基、見かけた。

イロハモミジ紅葉(大きな写真)
四尾連湖夕照(大きな写真)

 四尾連峠から広い道を下って二軒の山小屋に着いた。
 この日は、登山口に近く、トイレや水場の近い龍雲荘のキャンプ場で幕営した。
 四尾連湖の紅葉は盛りを過ぎていたが、夕暮れの湖面がまだ残った紅葉に映えて、美しかった。

二日目(四尾連湖〜精進湖)

 翌朝は六時半過ぎに出発した。
 カラマツ林をトラバース登りで尾根に上がり、蛾ヶ岳に向かう。

 登山道は基本的にトラバースで、登り下りがないが、六地蔵のある蛾ヶ岳登り口からしばらくは、雑木林の急登だ。

 登りついた蛾ヶ岳の展望は絶佳だった。
 朝が早かったため、富士山がまだ逆光だったのは残念だったが、奥秩父のほぼ全山と八ヶ岳、南アルプスもほぼ全体が見えていた。

蛾ケ岳肩の六地蔵(大きな写真)
蛾ケ岳直下の雑木林(大きな写真)

 蛾ヶ岳からしばらくは、一度歩いた道だ。
 大平山を巻いて、旧折門峠から新折門峠へとトラバースする。
 新折門峠から向村への道はほとんど消えかかっていた。

 新折門峠から少しで地蔵峠。
 ここにはツガの巨木がある。
 よく見ると太枝が折れて引っかかっている状態だった。

蛾ケ岳から白峰三山(大きな写真)
蛾ケ岳から赤石岳・荒川岳(大きな写真)

 このあたりから先、地形図には稜線の南に破線路の記載があるのだが、登山道は尾根に忠実に付けられている。
 アンバ峠で小休止と思っていたのだが、それらしき地点に峠道はなく、暗いヒノキ林だったので、やや先の日当たりで休んだ。
 ここは小ピークにもっとよい休憩適地があったので、もう少し登ってから休んだほうがよかった。

地蔵峠の大ツガ大きな写真)
三方分山から見る富士山(大きな写真)

 八坂峠手前で、三匹の猟犬を連れたハンターに出会った。
 ハンターに釈迦ヶ岳付近の道を教わり、急登にかかる。
 林道への道も急だが、林道を渡ってからも急傾斜に感じた。

 山頂直下でT字路に出、左に少しで釈迦ヶ岳のピークに着いた。
 展望はないが、雑木林に囲まれた気持ちのよい陽だまりだ。

 釈迦ヶ岳から急降下して、三方分山への登りにかかる。
 前衛峰への登りを頑張れば、三方分山までは長くない。
 これまた6年ぶりの三方分山は、ちょうどお昼どきとあって、おおぜいのハイカーで賑わっていた。

ブナ(大きな写真)
精進湖と富士山(大きな写真)

 蛾ヶ岳では逆光だった富士山は、ここからはほぼ順光で、眼下の精進湖がよいアクセントだった。
 この日最後の大きなピークなので、大休止。
 天候に恵まれて、満足感のある山頂だった。

 帰りは、女坂峠ではなく、精進峠から山田屋裏に降りるルートをとった。
 精進山の先から転がるように急降下し、やせ尾根をしばらく行って精進峠の十字路に至る。
 ここからはさほど急でないジグザグ道を下っていく。
 下山道下部では紅葉もまだ残っていた。

 山田屋横の駐車場に着いたのは予定よりやや早くだった。
 精進湖畔からも、巨大な富士山が望まれ、携帯電話をかざしている観光客が多かった。