真夏の泉水谷界隈

−大黒茂谷・丸川峠・牛首谷−

【年月日】

2012年8月15日
【同行者】 単独
【タイム】

 三条橋(8:18)−部分的にMTB−大黒茂谷出合(9:10)−休憩(10:20-10:43)−泉水十文字(11:11)
 −丸川荘(11:36-11:44)−泉水谷林道出合(12:23)−大黒茂谷出合(12:55)−MTB−三条橋(13:17)

【地形図】 大菩薩峠、柳沢峠 ルート地図

大トチ1(大きな写真)
大トチ2

 三条橋のゲート前には早くも、たくさんの車がとまっていた。
 それらはおそらく登山者でなく、釣り人だろうと思われた。

 あいていたスペースに軽トラを入れ、自転車を下ろす。
 最近きれいにしてないので、汚れた自転車がかわいそうだ。

 手早く身支度を整えて、自転車を漕ぎ出す。
 MTBは、軽量なのはよいのだが、サドルも軽量化のため甚だ小さく作ってある。
 慣れれば痛くなくなるのだが、たまにしか乗らないでいると、サドルに当たる尻の部分がしばらくするうちに、痛くなってしまうのである。

 この日はずっと、緩やかな登りだったので、尻が痛くなると同時に汗がしたたり落ち、30分近く頑張ってはみたが、舗装が切れる少し手前の登りで力尽きた。
 この日は、歩き始める前にずいぶん息が切れてしまった。

 大黒茂谷の出合が見えると、泉水谷本流にかかる桟橋を渡り、沢沿いの山道に入る。
 この道はつい最近手入れしたばかりらしかった。

 出合付近は自然林で、大きなトチノキがすこぶる多い。
 最も大きかったのは、対岸の林道からも見える巨トチで、直径1.8メートルほどもあるものだった。
 トチノキを眺めたり、写真に撮ったりしながら行くので、歩程がなかなか進まなかった。

大トチ3(大きな写真)
マスタケ(大きな写真)

大カツラ(大きな写真)
ヒカゲウラベニタケ類似きのこ

 左岸からの支流を分けると、水流はかなりおとなしくなる。
 その次に左岸の細流を分けるとすぐに、エンマ御殿へ向かう道を見るが、ここは本流に沿って直進する。
 このあたりから、スギヤヒノキ、さらにはカラマツの植林帯となる。

 水流がかなり細くなってきたところで、やや早いが、水を得ることができるうちにと考えて、ザックを下ろして大休止とした。
 このあたりまで、マスタケ・ハナビラタケ・ハナガサタケ・アシグロタケ類似きのこ・ヒカゲウラベニタケ類似きのこなど、数はさほど多くないものの、各種きのこを見ることができた。

苔むす森1(大きな写真)
苔むす森2(大きな写真)

ハナビラタケ
ハナガサタケ

 休止地点からは、沢沿いでなく西へのトラバースに入り、最終水場を見送ってひと登りで、泉水十文字に着いた。
 エンマ御殿へも薄い踏みあとがついているから、実質的にここは変形五叉路である。
 ここは、緩やかに登っていく、丸川峠への道をとる。

 いったん尾根に上がるがすぐにトラバースとなる。
 丸川峠直下は牛首谷の源頭で、ここもよい水場である。
 峠へはすぐだった。

丸川峠
コウリンカ(大きな写真)

 御他聞にもれず、ここも花がほとんど咲いておらず、単なる草原になっていた。
 そんな中で、コウリンカとノコギリソウだけは点々と咲いていて、ほっとした。
 休みがてら、小屋に声をかけたが、留守のようだった。
 小屋前のベンチに、ツバマツオウジが出ていた。

ツバマツオウジ
不明きのこ(大きな写真)

 ガスのため展望が皆無だった上、雨も降りそうだったので、早々に下山にかかる。
 水場のところから牛首谷に入ると、源頭からは穏やかな細流が流れ下っている。
 すぐに左岸側からの分岐を見るが、未確認ながらこれは、寺尾峠から下ってくる道ではないかと思われる。

ノコギリソウ(大きな写真)
ボタンイボタケ

 泉水十文字から来ると思しき道は、地形図とはやや異なった地点に出合う。
 桟橋で右岸側に移るとまもなく、泉水谷林道に出た。

 退屈な林道歩きは30分ほどで、大黒茂谷近くからは自転車を使って快調に下ったので、気持よかった。