− 飯尾から坪山 −
坪山のヒカゲツツジがすごいという情報がネット上にあふれていたので、ヒカゲツツジの最盛期と思われるこの時期を選んで出かけてみた。
定時のバスだけでどうにかできる乗客数でなかったため、臨時バスが続々と出ていた。 乗客のほぼすべてが坪山をめざすハイカーであり、そのほとんどが八ツ田バス停でおりたため、御岳神社前まで乗っていたのは、ごく数人だった。 登山口の神社の参道には、巨杉が林立していた。
西コースの道標にしたがって沢を渡るとすぐに尾根上に出る。
ヒカゲツツジの数は、ウワサだけのことはあって、山頂までほぼずっと、ヒカゲツツジだらけだったが、前日に降った重い雪のために多くが落花するなど、傷んでしまっていたのは残念だった。 やはり最盛期を迎えていたイワウチワも同様だったが、こちらはヒカゲツツジよりはきれいな状態だった。
中ほどより上部は北面にあたるため雪が残っており、足元がぬかって歩きにくかった。 山頂には、ハイカーが三々五々憩っていたが、バスを降りた群衆はどこに行ってしまったのか、それほど多くの人がいたわけでもなかった。
展望はなかなかよく、北側には三頭山が茫漠たる姿でとても大きく、その向こうには、雲取山や飛龍山が望まれた。 背後には、権現山が大きく、南西方向には富士山が望まれた。
下りは、東に向かう尾根をとる。
阿寺沢への道を分けてどんどん下っていくと、ミズナラの巨木をみて、奇木の林に着く。 奇木はおおむねミズナラだが、あたかも盆栽のように不自然な姿をしていた。 ここの奇木群は、どのような経緯で成立したのだろうか。
下山口のびりゅう館は、食事のできる直売所のような施設だが、下山してきたハイカーやドライブ客で賑わっていた。
定時のバスが来るまで、よほど時間があったので、郷原の宝珠寺を見に行った。 宝珠寺の梵鐘わきのイトヒバは、えらく大きなものだった。
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