淵坂峠から節刀ヶ岳
− 大石から周回 −

【年月日】

2007年11月14日
【同行者】 単独
【タイム】

大石プチペンション村(8:05)−淵坂峠(8:43)−毛無山(9:39)−
十二ヶ岳(10:50-10:55)−金山(11:29)−節刀ヶ岳(11:42-11:50)
−大石峠(12:47)−大石プチペンション村(14:11)

【地形図】 河口湖西部 ルート地図

コハウチワカエデ紅葉
毛無山から望む十二ヶ岳

 淵坂峠への近道は、川を渡ってしばらくははっきりしていた。
 しかし、左手に廃屋の別荘をみた先で消滅してしまい、あとは急斜面のヤブ登りとなった。
 健在だった峠へのトラバース道に出るとひと息つけた。

 淵坂峠は単なる切り通しで、道標も石造物も何もなかった。
 峠から先の尾根道にも、踏みあとはほとんどなかったが、アカマツとミズナラなど雑木の疎林なので、問題なく登って行けた。

 毛無山へは標高差約400メートルの急登。
 これはかなりきつい。
 それでも、樹林越しに河口湖と富士山が望まれるので、頂上の展望が楽しみだった。

十二ヶ岳から鬼ヶ岳を望む
節刀ヶ岳から十二ヶ岳を振り返る

 毛無山の手前で、文化洞トンネルからの登山道と合流。
 ハイカーがいたので、腰を下ろすのはやめたが、すぐ前の十二ヶ岳をはじめ、富士山や天子の山が一望できる、いいところだった。

 十二ヶ岳へは、小さな岩場の登降が続く、展望のよい道。
 ピークごとに一ヶ岳から順に山名板が立てられていたが、ピークではないところに立ててある場所もあった。

 このルートで一番難儀だったのは十一ヶ岳と十二ヶ岳の鞍部のキレットで、ひどく急降下した鞍部に架けられた不安定な吊り橋をわたると、ひどい急登が待っていた。
 十二ヶ岳もまずまず好展望のピークで、すぐ西の鬼ヶ岳の特徴ある山容が印象的だった。

節刀ヶ岳から三ツ峠(右)と黒岳(正面奥)(大きな写真)
テンナンショウ色づく

 その先の小キレットを越えるとカラマツ林の中の穏やかな道となる。
 大石への踏みあとを分け、少し登ると金山。
 ここには展望なし。

 御坂主稜に入るとシラビソの若い植林地。
 節刀ヶ岳は主稜から少し北に入ったところにある。
 ここの展望もなかなかすばらしい。

 富士山や天子の山は目の前だし、北岳から南の南アルプスは全山が見えている。
 奥秩父から大菩薩にかけても全山。

 箱根・丹沢・道志・御坂もほとんど一望できる。
 御坂の山はこの間歩いてきたルートが、すべて見えていた。

大石峠からの富士山(大きな写真)
ウバユリも枯れて

 ここにもハイカーがいたので、写真だけ撮って大石峠へ向かう。
 このルートは起伏も少なく楽なのはいいが、シラビソやカラマツの植林地が多く、展望にも乏しかった。

 この日最後の展望地は、先日と同じく、大石峠。
 ここにもハイカーがいたが、腰を下ろして富士山を眺めながら少し休んだ。
 下界にやや靄がかかってはいたものの、とてもいい富士山だった。

なごりのリンドウ
コハウチワカエデ逆光

 大石峠からの下りはカラマツ林。
 先日来たときにはキヌメリガサなども出ていたが、今回は何もなし。

 ずいぶん早い時間に、林道まで下ることができた。
 先日来たときには薄暗くなっていたので気がつかなかったが、林道には「愛林家忠吉翁之碑」とか馬頭尊らしい石仏などもあるのだった。
 道ばたのガマズミが赤くなっていたので、少しとって帰った。