釈迦ヶ岳から神座山
− 檜峯神社から周回 −
【年月日】 |
2007年10月14日 |
【同行者】 |
単独 |
【タイム】 |
檜峯神社(8:40)−尾根の上(9:53)−上芦川分岐
(10:40)−釈迦ヶ岳(11:00-11:06)−黒打ノ頭(12:22)−
神座山(13:40)−イッポチ峠(14:20)−檜峯神社(14:30)
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【地形図】 |
河口湖東部 ルート地図
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神座川の林道に入るには、シカ侵入防止用の金網扉をあけて入らなければならない。
対向車が来たら困るだろうと思われる細い道はかなり長く、ほとんどが植林のこの道を歩いていくのは退屈だろう。
檜峯神社は人家もない山の中に建つ、大きな神社。
境内は美しく手入れされているが、どういう人が氏子でどういう祭礼をやっているのだろう。
本殿はそうとう大きな建物だが、いかにも古社らしい端正な建築である。
境内のあちこちにあるスギの大木も、荘厳な雰囲気をかもし出す。
なかでも、本殿左上にある大スギは、巨大な枝を張りだして圧倒的な姿を見せる。
この神社はまた、ブッポウソウと鳴く鳥がコノハズクだということが突きとめられた場所でもあるそうだ。
山中にある神社だが、見どころはとても多い。
リンドウ咲く
| ミヤマママコナ
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釈迦ヶ岳への道は、林道をすこし戻ったところからつけられているが、この日は、神社から真南に急登するルートを行った。
はじめはスギなどの植林。
次いでカラマツが出てくる。
ハナイグチ、ホテイシメジ、オトメノカサ、ニガクリタケなどが出ている。
ハナイグチはやや古くなっているのが多かった。
コツブヒメヒガサヒトヨタケが一つ出ていたので、写真の練習にと思って撮ってみたが、やはりうまくいかなかった。
カラマツ林が終わると雑木林。
クサウラベニタケ、カヤタケ、オニイグチモドキ、ムラサキシメジ、クチベニタケ、ベニテングタケ、アイシメジ、アシナガタケ、オオワライタケ、エセオリミキなどを見るが、わざわざとって行くほどのきのこはない。
かなり急に感じるところをジグザグに登っていくと、尾根の上。
イナカギクやトリカブト、リュウノウギク、リンドウが咲く雑木林の道。
サクラシメジ、ヌメリササタケハツタケ、キシメジ、ハエトリシメジ、アミタケなど、きのこは至るところに出ているが、おいしい種類のはあまりたくさん出てなかったが、写真撮りの練習を兼ねて、のんびり登っていった。
イナカギク
| リュウノウギク
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三角点ピークから急降下すると上芦川分岐と檜峯神社への近道分岐。
ここから岩まじりの急登しばしで釈迦ヶ岳山頂。
ミヤマママコナやイナカギクが咲いていたが、ガスのため展望はなし。
富士山を眺めるのがこの山に来た目的の一つだったので、残念だったがやむなし。
黒打ノ頭への稜線はかろうじて望まれた。
他のハイカーもいたので、早々に山頂を辞し、もと来た道を戻る。
檜峯神社から登ってきたところを今度は直進。
ミズナラの二次林がほとんどだが、ネジキ、リョウブ、ミツバツツジなどの灌木も生えている。
ハイイロシメジ、アキヤマタケ、ハナホウキタケ、カラカサタケなどを見ながらすぐに黒打ノ頭。
指導標には神座山とある。
黒打ノ頭への稜線
| トリカブト鮮やか
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ここからは荒れたカラマツ林の下り。
きのこはほとんどなくて、カバイロツルタケ、ドクツルタケ、サクラタケ、シロオニタケなどがちらほら見えた。
ずいぶん下ってイッポチ(トビス)峠。
ツガの大木の足元に、珍しい天狗の石像が置かれていた。
時間があるし天気ももちそうなので、神座山(指導標や地形図では大栃山)に向かう。
こちらは荒れたアカマツ林。上部にはカラマツも混じる。
コウヤボウキが咲いているくらいで、花はほとんどなし。
急なところをひと登りで緩やかな登降となる。
下地のよいところにアミタケ、アミハナイグチ、ウツロベニハナイグチ、キノボリイグチ、ハナイグチなどが出ていた。
神座山のピークは樹林に囲まれた好ましいところだが、天気も怪しく長居をする気にはならなかったので、即下山。
イッポチ峠から檜峯神社までは、ほんの10分ほどで下れた。
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