富士山を見に天子山塊
- 毛無山から雨ヶ岳 -
【年月日】 |
2006年11月25日 |
【同行者】 |
単独 |
【タイム】 |
道の駅朝霧高原(8:03)−登山口(8:58)−地蔵峠(10:41)
新地蔵峠(10:52-10:56)−毛無山(11:58-12:25)−雨ヶ岳(13:29)
端足峠(14:08)−道の駅朝霧高原(15:20)
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【地形図】 |
人穴、精進 ルート地図
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麓集落から望む毛無山
| イロハモミジ紅葉(大きな写真)
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快晴無風の出だしである。
朝なので富士山は逆光。
高デッキから毛無山にかけては、見上げるばかりに急傾斜だ。
しばらくは東海自然歩道という広い道を行く。
両側は荒れ地。
ツルウメモドキやノイバラの実が見えるくらいで、雑草がはびこっているが、草が枯れているので草やぶの中の野鳥がよく見える。
ここは、初冬に鳥を見に来るのにちょうどいいところだ。
麓集落にある何かの施設で、何かのイベントが行われており、大音量のスピーカーががなり立てている。
イベントが始まるとお決まりのように、うるさいBGMが流れ始めた。
「オーラーは、オッチョコチョイなんだー そうなんだー そうなんだー」と聞こえる歌が馬鹿馬鹿しくもやかましい。
登山口近くの神社に一礼して、山道に入るまで、1時間ほどもかかった。
すぐに毛無山直登コースと地蔵峠コースの分岐。
天気がよいのでたくさん歩いた方が得ではないかという判断から、地蔵峠コースに入る。
比丘尼の滝は15メートルほどの滝だが、この沢には同程度の滝が連続する。
標高1200メートル付近でモミ林を見たあたりから小尾根の上に上がるが、1380メートルあたりでいったん下って沢の源頭を渡る。
ここはいい水場だ。
金山当時の遺跡があちこちにあって、よく調べられている。
さらに急登しばしで地蔵峠。
下部方面通行不可とあり、道が柵でふさいである。
やや北に登ったところが新地蔵峠で、湯ノ奥集落からの道が登ってきていた。
東側が開けているので、本日最初の富士山大展望が得られる。
尾根の上も、アセビ・モミ・ツツジ類の繁る急登が続く。
山頂まで1キロメートルという表示のあるあたりはダケカンバ帯。
登山道は薄く雪をかぶっている。
山頂が近くなると、尾根の西側はコメツガ、東側はズミとなり、枯れたイブキトラノオ・マルバダケブキ・ヤマトリカブトなどが盛夏をしのばせる。
山頂手前の南アルプス展望台からの見晴らしは凄い。
甲斐駒ヶ岳、白根三山、塩見岳、悪沢岳、赤石岳、聖岳、上河内岳あたりははっきりわかるが、それより南、光岳までとなるとどれがどれだか判別できなかった。
登り着いた毛無山は、コメツガに覆われた西側は展望なし。
東側の富士山は相変わらず立派だ。
ほとんど休まずに歩いてきたので、ここで大休止。
少しゆっくりした。
クロモジ黄葉
| ウバユリも枯れた
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この日は端足峠まで歩くつもりだったが、よく考えてみるとけっこう忙しい。
しかし暗くなるまでには下山できると踏んで、早足で高デッキに向かう。
東側斜面はにはノイバラの大株が点々としており、赤い実が陽光に輝いてなかなかみごとだった。
毛無山の山頂には登山者がそこそこ休んでいたが、こちらのコースには人影がほとんどない。
高デッキの山頂は位置不明瞭。
ササの下生えにダケカンバの若木が密集した一帯のどこかだ。
高デッキとは奇妙な山名だが、近所に「高ドッキョウ」という名の山もある。
これらはいずれも同義で、奥多摩ふうに発音すれば高ドッケということになるのだろう。
しばしの登降で雨ヶ岳。
昨年来ひさびさに、山名に雨のつく山に登った。
ここも富士山の展望がよいのだが、声の大きな人々が山頂にいたので、立ち止まらず通過。
雨ヶ岳からはこれでもかというほど急な下りの連続。
周囲はイヌブナの多い雑木林となり、樹間越しに見える竜ヶ岳の下りを思い出させる。
本栖湖と竜ヶ岳を見ながらどんどん下り、少し登り返したところが端足峠。
ここからの富士山も端麗だ。
ジグザグに下り、東海自然歩道に出たところでまだ3時前。
ぜんぜん休まなかったおかげで下山時間に余裕ができた。
根原の国道に出るのはいやだったし、東海自然歩道は遠回りになるので、A沢貯水池の先から荒れ地の中につけられたブル道に入る。
荒れ地の中には開墾された畑などもあるのだが、いい土壌なのにひどく粗放な作り方で大根などを作ってあった。
畑の畦などを拾いながら、道の駅までうまく帰れた。
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