小雪舞う竜ヶ岳

【年月日】

2005年12月11日
【同行者】 Uさん
【タイム】

登山者駐車場(10:28)−MTB−県境(11:11)−端足峠(12:30-12:40)
−竜ヶ岳(13:20-14:19)−登山者駐車場(15:30)

【地形図】 精進 ルート地図

あちこちにツルウメモドキがからんでた
端足峠からはよく見えた富士山

 また出遅れたが、この日は天子山塊北端の竜ヶ岳。

 国道140号の雁坂トンネルをノーマルタイヤで通行するのはそろそろ限界。
 しかし、山梨県に入ると国道358号もまったく問題なく走れた。

 本栖湖キャンプ場のそばにある竜ヶ岳登山者駐車場からMTBを乗りだして、静岡県境に向かう。
 こちらも車道は除雪してあるので走りやすいが、歩道には雪が積もったままだ。

 高く曇っていて寒々しい空模様だが、国道から富士山はよく見えていた。
 道路わきのヤブにはツルウメモドキやムラサキシキブ、ノイバラなどが美しい実をつけていた。

 県境に自転車を止めて東海自然歩道に入ると、雑木林と植林が交互に出てくる。
 道はよく整備されており、登り下りもほとんどない。
 いくつかの尾根を回り込むと、左に長方形のA沢貯水池が見えてくる。
 足元にはカンアオイがいくつか、地味な花をつけていた。

カンアオイが多い
雲に覆われる富士山

 端足(はした)峠への分岐に入るとジグザグの登り。
 地形図で見ると急傾斜だが、ジグザグなのでさほどひどい傾斜とは感じられない。

 端足峠で富士山を眺めながら小休止。
 陽が出てれば暖かいのだろうが、じっとしていると冷え込んでくる。

 竜ヶ岳へはササ原を伐開した急傾斜の直登。
 左手奥に北岳が顔をのぞかせる。

 頂稜に出ると傾斜はゆるみ、富士山、南アルプスを望みながら山頂広場へ。
 山頂に着くと、風向きが変わったのか、富士山の東側の雲が西側へと回ってきた。

 山頂の展望はとてもよく、南アルプスは白根三山から悪沢岳、赤石岳あたりまでよく見えており、八ヶ岳や奥秩父も一望できた。

 衣服をすべて着込んでストーブを点火し、お湯や酒を沸かす10数分の間に、富士山は雲に隠れてしまい、東から冷たい風が吹き始めた。
 ひどく寒いが、どうしようもないのでゆっくり食事をしてから下山。

 下り始めると霰状の小雪が降ってき、一段と寒くなった。
 石仏との分岐を見送って本栖湖にまっすぐ下る道に入ると、駐車場まではすぐだった。