名残の花と富士山
−長者ヶ岳、天子ヶ岳−

【年月日】

2005年12月3日
【同行者】 Uさん
【タイム】

田貫湖駐車場(10:23)−長者ヶ岳(12:10-13:00)
−天子ヶ岳(13:40)−田貫湖駐車場(16:22)

【地形図】 人穴、上井出 ルート地図

田貫湖からの富士山
カンアオイが咲いていた

 土曜日の朝、早起きをするのはけっこうつらいが、ここで山に行かないと翌週に疲れが残ってしまう。
 そう思って山行きの支度だけはするのだが、やっぱり早起きはむずかしい。

 そんなわけで、出遅れたのは事実だが、登山口の田貫湖に10時半前に着けたので上出来。
 登り始めるころには多少の雲があったが、まずまずのいい天気。

 北岸にあるキャンプ場からヒノキ林を急登して尾根の上へ。
 雑木の多い尾根道はとてもなだらかだ。

アキノタムラソウ
名残のリンドウ

 ヒノキ林と雑木林が交互にでてくる尾根には何ヶ所かの展望台があって、眼下の田貫湖を隔てた富士山が美しい。

 登り着いた長者ヶ岳にはベンチが設置されていて、ハイカーやMTBハイカーでにぎわっていた。
 富士山を望む東側が伐開されていて、快晴の空を背景に、わずかに冠雪した富士山がそびえていた。
 酒を飲みながら休んでいたら、冷たい西風が吹いてき、富士山の東に雲が流れ始めた。

 天子ヶ岳へは南へ向かう。
 尾根の上は先ほどからの西風でかなり寒かった。
 登りの尾根にも点々と見られたカンアオイが、ここでは地味な花をつけていた。

 左に樹林越しの富士山を眺めながらしばしで天子ヶ岳。
 ピークには腰を下ろすところもないが、山頂から少し下ったところがちょっとした広場になっていた。
 また山頂の東は、富士山を望めるよう、一部が伐開されてあった。

 天子ヶ岳からはかなりの急降下。  この下りでも樹林越しの田貫湖と富士山がよく見える。

名残のクリタケ
ウメモドキ

 ずいぶん下った伐採あとには、ガマズミやウメモドキが赤い実をつけていた。
 山でウメモドキを見たのは初めてだった。

 林道まで下ってから、田貫湖まではけっこうな歩きだった。
 日陰なので寒かったが、道ばたには、ノコンギク、リンドウ、アキノタムラソウなど、晩秋の花がいくつか咲いていた。

 田貫湖周辺にはキャンプ場や宿泊施設が多い。
 休暇村富士のあるところから駐車場までは湖を半周するのだが、水面越しの富士山も美しい。
 富士山はどこから見ても絵になる山だ。

 水鳥が遊ぶ湖面には、落ち葉が激しく舞っており、湖岸歩道にはひび割れたクリタケも出ていた。