百蔵山から扇山

【年月日】

2004年12月23日
【同行者】 単独
【タイム】

梨の木平(10:46)−MTB−猿橋中(11:27)−百蔵山登山口バス停
(11:50)−百蔵山(12:57-13:19)−扇山(14:52)−梨の木平(15:30)

【地形図】 大月、上野原

コウヤボウキの花殻
 自宅を出遅れたため、梨の木平に着いたのは10時半を回っていたが、駐車スペースはまだ空いていた。
 ここで身支度を整え、自転車に乗って百蔵山に向かった。

 ゴルフ場のへりに沿って急坂を下り、鳥沢駅前の国道20号に出る。
 20号は歩道がほとんどないので、自転車で走るのはかなり怖い。
 小学校の入口を見逃してしまい、猿橋中学校の入口から山側に登り、中学校のそばに自転車をデポした。

 百蔵山登山道を示す消えかかった道標があったので、それに導かれて中央道をくぐり、車道を渡って荒れた植林地に入る。
 地形図は持っているが、現在地が今ひとつはっきりしない。

 周囲では、ひっきりなしに発砲する音が聞こえていて、気が気ではなかったが、よく考えてみると、狩猟をしている音ではなくて、近くの射撃場から聞こえている銃声なのだった。

 植林地を抜けると高層住宅の建設現場に出る。これで現在地が判明。
 ここの住宅では、このように年中、銃声が響いているのだろうか。
 百蔵山登山口バス停のあるグランドはそのすぐ近くだった。

 登山口といってもしばらくは、新興住宅街の中を登っていく。
 かなり急傾斜な街だが、南に面しているので陽当たりはよい。

 前方には百蔵山がよく見える。
 下部はアカマツ、上部にはスギが植わっている。
 ユキヤナギやウメの花が、早くもほころんでいた。

 和田美術館というバブリィな建物のわきからようやく登山道。
 アカマツの道かと思ったが、沢沿いにずっとスギ林。
 左に回り込んで尾根に出たところから、荒れたアカマツ林になった。

 尾根に出ても、花やきのこはなし。
 小さなぼんぼりのようなコウヤボウキの花殻がたくさんあって、目を慰める。

 葛野方面からの道を合わせてからがけっこう遠かったが、ほどなく百蔵山。
 まずまずたくさんのハイカーが憩っていた。

 やや霞が掛かってはいるものの、よく晴れたいい天気。
 富士山の展望もまずまずだった。
 北側には奥秩父や大菩薩方面の山が望まれた。

 時間が押していたので、短めの大休止をとって扇山方面へ。
 キャンプ場方面への分岐を分けると急降下。
 前方には扇山がそびえる。

 こちらは南面とちがって冷たい風が吹いていて、かなり寒かった。
 下りきった付近がコタラ山かと思うが、知らずに巻いて通過。
 宮谷への下山路分岐を2つ見ると、扇山の登りが始まる。

 なかなかの傾斜だが一本調子なので、さほど苦ではない。
 背後の百蔵山はこちらから見ると、ずいぶん形の良いピークだった。

 登りきったところが大久保山か。
 少し下ると、梨の木平への下山路分岐があった。

 広いカヤトの扇山に来たのは2度目。
 百蔵山でははっきり見えた富士山が、ここでは雲の中に入ってしまって残念。
 近景の低山も、逆光のため判別不能。

 北側はおおむね樹林越しだが、権現山をはじめ奥秩父や大菩薩がはっきり見えていた。
 八王子方面の市街地もよく見えていた。

 富士山が見えないので興をそがれ、早々に下山。
 自動車をとめた梨の木平まで、30分強だったが、なかなかいい下りだった。