秋の花咲く大菩薩峠

【年月日】

1988年9月23日
【同行者】 二人
【タイム】

裂石(10:00)−上日川峠(11:55)−大菩薩峠(13:00-13:25)
−大菩薩嶺(2:20)−丸川峠(3:15)−裂石(4:40)

【地形図】 柳沢峠、大菩薩峠

 裂石の登山口を10時過ぎに出発。

 千石茶屋の手前で橋を渡り、自動車道と分かれて登山道に入った。
 ここの道端で、コシオガマが咲いていた。

 登り続けて、第一展望台に着いたのは、11時前。ここで小休止。
 展望台といってもガスのため全く展望なく、再び暗い樹林の中。
 ときたま樹林が切れると、セキヤノアキチョウジが咲き誇っており、苦しさが紛れた。

 やがて、前が明るくなり、上日川峠の長兵衛山荘前に出たのは12時前。
 この後は、山道と自動車道が交差するが、これといって見るべき花もない。

 勝縁荘の前の橋を渡ったところから、再び山道。
 その近くのゴミ焼き場や山道にはいったばかりの沢筋にみごとなヤマトリカブトの群生があった。
 やがて左にササ原が展開し、頂上が近いことが予感されると、ウメバチソウやマツムシソウ、ハナイカリなどが見られ始め、楽しくなってきた。

 ようやく大菩薩峠に到着、午後1時。
 ヤマトリカブト、キツリフネ、マツムシソウ、ミネウスユキソウ、ナギナタコウジュ、ウメバチソウ、アキノキリンソウなどが咲いていた。

 大菩薩嶺へ出発するが、ガスのため展望はなし。
 リンドウの花も咲き始めていた。まもなく親不知の頭。
 ここからもさらに尾根をたどり、岩場を何度か越えたところが雷岩で、尾根歩きはここでおしまいとなった。

 ここから大菩薩嶺への登り。
 樹林の中のを5分ほどで大菩薩嶺の頂上に立てたが、まったく展望がなく、つまらないので、ここは通過。
 予定ではカラマツ尾根から上日川峠に下り、往路を戻ろうと思っていたが、変更して丸川峠から戻ることにする。
 丸川峠までは楽な道だが、展望なし。
 丸川峠は、ササ原で、キョウガノコ、アキノタムラソウ、ノアザミ、ヤマラッキョウなどが咲く、気持ちのよいところだった。

 ここからの下りは、泥の中央がえぐれたところや岩でふさがれている所などの多い急な道。
 やがて左下の方から沢の音が聞こえ、道ばたにはフシグロセンノウ、セキヤノアキチョウジ、ツリフネソウ、オケラ、キバナアキギリなどがあらわれだした。

 谷におりきると、沢を2度渡り、治山工事中の場所を通って、登山口からの舗装道路に出た。
 天気が悪いこともあったが、有名な割にはハイカーも少なく、静かで良い山だった。