鶏足山塊の小さな山旅
- 雨巻山から仏頂山 -
【年月日】 |
2006年12月31日 |
【同行者】 |
単独 |
【タイム】 |
大川戸駐車場(9:30)−メインコース分岐(9:55)−林道終点
(10:10)−三登谷山分岐(10:20)−雨巻山(10:34)−栗生分岐
(10:46)−三角点(11:05)−高峰(12:40)−南飯田分岐(13:04)
−奈良駄峠(13:17)−仏頂山(13:58)−楞厳寺(14:30)
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【地形図】 |
羽黒、中飯 ルート地図
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399メートル三角点近くにあった石祠
| カワラタケ
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登山口まで自宅から3時間。
思ったほどかからなかった。
大川戸登山口にはトイレ付きの立派な駐車場ができていた。
益子町では雨巻山コースをネットで強力にサポートしているが、このようなハード的なサポートもじつにありがたい。
歩き出しからずっと林道歩き。
地形図にものっている大川戸鉱泉は現存しないのかと思っていたが、駐車場から少し奥の民家がそれらしく、大川戸鉱泉の看板が畳んでおいてあった。
ここの犬はうるさい。
メインコースとの分岐を過ぎ、林道終点。
山道に入ってすぐに尾根コースと沢コースの分岐。
ここは尾根コースに入る。
尾根コースはアカマツと雑木が多い、ちょっと荒れた林の中を行くが、道標がたくさんあるので迷うことはない。
ここから雨巻山の下りにかけてコシアブラが多い。
主稜線に出ると雑木の道。
ひと登りで雨巻山だ。
雨巻山から仏頂山を望む
| 色づくアオキ
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シデやコナラ、ブナなどに囲まれた小広い山頂からは、仏頂山方面が望まれる。
登り始めてまだ1時間ほどなので、ここは休まず高峰方面へ向かう。
北面から登ってきたのでヤブっぽいがこちらの方が暖かい。
下生えにはアオキが多くなり、ミヤマシキミには小さな花がたくさんついていた。
コウヤボウキやオケラの花がらも、登ってきた北面よりずっと多かった。
ぐんぐん下って399メートルの三角点。
このあたりはミヤコザサの密ヤブだが、登山道は切り開かれた県境を行く。
文久2年の銘のある大きな石祠を見て過ぎるとヤブは濃くなり、地形図にない廃林道に出る。
このあたりに道標は全くない。
左に少しで茂木町と桜川市を結ぶ道路の峠付近。
このあたりは不法投棄がひどく、一応片づけてはあるのだが、ゴミがすごい。
ここからすぐ前の斜面を登ってみたのだが、それは失敗。
茂木町側に少し下ると、高峰仏頂山遊歩道という道標がある。
それに従ってしばらく車道を登っていくと、立派に整備され過ぎた感のある遊歩道入口。
ウスタビガの繭(大きな写真)
| 高峰山道から望む雨巻山
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ここからはあの関東ふれあいの道なので、擬木の階段が延々と続く。
北側が伐採されているのだが、二次林が育ってきているので、ややヤブっぽい。
それでも、さっき登った雨巻山がなかなか立派にそびえていた。
登山道と平行してラフロードが走っており、立入禁止の柵がしてあるのはモトクロスかMTBのコースだろうか。
枯れ枝にウスタビガの繭がいくつもぶら下がっていた。
ちょっと飽きる登りが終わると、南側の筑波山群が一望できる、高峰の展望台。
難台山〜吾国山、雨引山〜加波山あたり、筑波山などがみごとに見えた。
高峰の山頂は北側が開けているが地味なピーク。
この下りあたりにはミヤコザサでなくスズタケが繁茂している。
かなりの急降下で標高を下げていくと、コシアブラ、アオダモ、ヤマザクラ、コナラ、アカマツ、リョウブ、エゴノキなどの雑木林に、サカキ、アオキ、ミヤマシキミなどの下生えが多くなり、アカガシやシラカシの高い木も混じってくる。
クロモジのつぼみ
| 雑木林と照葉樹が混じる道
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南飯田への分岐を過ぎると石切場が見えてきて、奈良駄峠。
道標には池亀2.8km、上小貫2.0kmとある。
ここからは最後の登りなので、ひと頑張りで仏頂山。
仏頂山から楞厳寺へは急な下りだが、味わい深いのは境内の裏あたりの照葉樹林だ。
林野庁によって、仏頂山風致保護林に指定されてもいるところ。
この日は、歩く時間が限られていたため、結局小休止もとらずに突っ走ってしまった。
仏頂山は3度目だが、いつかヒメハルゼミの時期にでものんびり歩いてみたい。
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