ミヤマシキミを眺めつつ
−足尾山−

 【年月日】 2002年12月26日
 【同行者】 Uさん
 【タイム】 釣堀の前(9:45)−足尾山(10:55-11:45)−峠(12:35)−釣堀の前(13:05)
 【地形図】 中飯

ミヤマシキミ

 今回の小旅行の主目的は、味噌用の大豆の買いつけだったのだが、日帰りではきついので、大豆を買ったあと、益子町のペンションしいの木に泊まった。

 芳賀地方の地形図を開くと、可愛らしい小ピークが散見され、なかには面白い名前の山もあるので、あれこれ歩いてみたくなるが、今回は、宿からほど近く、山名もりっぱな足尾山に行くことにした。

 釣り堀や流しそうめん屋のある、大川戸の登山口には、りっぱな道標があってわかりやすい。

 立ち枯れたワラビのめだつ、谷地に築かれた廃田のへりから、かすかな水流を渡って、白く霜げた登山道を行くと、ヒヨドリジョウゴの赤い実が、鳥に食われずに残っていて、目に鮮やかだ。

 ひと登りで、標高300メートルの小ピークとの鞍部。
 ここを直進すると、地蔵院に至るという道標がある。

 樹林越しに足尾山を真東に見ながら、南へ登る支尾根を行く。
 この道、古い仕事道とみえて、強引な尾根通しでなく、尾根よりやや東を緩やかに登るようにつけられている。

 足尾山から雨巻山への主稜線に出ると、ミヤマシキミの赤い実がまことに鮮やかで、すばらしい。

 枯れかかったアカマツの多い尾根を少しで、御岳山。
 山頂西の小平坦地には、かつて神社があったものだろう、石の手水が置かれていた。
 御岳山と称されるピークに登ったのは、これで何度目だろうか。
 なかなか鋭角的で、展望の良いピークだった。

 足尾山へは、北へまっすぐ急降下して登り返す。
 御岳山は、比較的よく踏まれているようだったが、こちらは落ち葉の堆積した、茫洋とした日だまりだった。

 この日は、しっかりライターを持ってきたので、南側斜面でゆっくり大休止できた。
 やっぱり日だまりハイクは、こうでなくてはいけない。

 帰りは、雨巻山との中間にある峠まで、明るい尾根を南下して、大川戸林道に出るコースをとった。
 雨巻山から三登谷山への縦走コースは、またいつかの機会にとっておくとしよう。