春まだ浅い低山
−土岳−

 【年月日】  2001年4月2日
 【パーティ】 単独
 【タイム】 鳥曽根(9:55)−登山口(10:30)−土岳(11:15)−中戸川(12:00)
       −鳥曽根(12:35)
 【地形図】 高萩、堅破山

概念図
 鳥曽根に自動車をおき、花貫川沿いの車道を、のんびりと歩き始めた。

 土手には、ヤブカンゾウの芽がたくさん芽吹いていた。
 水はやや濁っており、道ばたや河原に投棄されたゴミが、醜かった。

 それでも、イワボタン、キクザキイチゲなど、おれの近所ではあまり見ない花々を眺めたり、写真に撮ったりするのは、楽しかった。
 公園のようなところの下に、川べりにアセビの花が咲いていて、なかなかめずらしい風景だと思った。

 キャンプ場のある登山口から山道に入ると、涼しくてよいが、スギの植林の中なので、見るものがない。
キクザキイチゲ
 尾根に取りつくと、アカマツ混じりの雑木林となり、高度を上げるにしたがって、アセビやリョウブが増えていった。
 花はまだ、なにも咲いていなかったが、気温が上がっていたので、ウグイスやシジュウカラ、ヤマガラなどがさえずり、キツツキのドラミングが響いていて、春らしくていい感じだった。

 山頂直下まで来るとようやく、ダンコウバイの可愛い黄色が、ちらほら。
 タラノキの芽はまだ、硬かった。

 山頂は公園のようなところで、数人づれのオバサンが、どうでもよさそうなことを大声でしゃべりあっていた。
 ちょうど正面に、これから登ろうと思っている堅破山が、そびえていた。

 中戸川集落方面へ少し下ると、水場があって、廃林道。
 その先で、モミジイチゴのヤブを切り開いた道が、下山道だった。
 こちらはほとんどスギ林の中の道で、見るものはあまりなし。

 谷に下ると、小沢のそこここで、ガマガエルが愛し合う声が響いていた。
 中戸川から鳥曽根までは、畑を眺めながら、のんびり歩いた。