春浅き低山
−楞厳寺から仏頂山−

 【年月日】  2001年3月20日
 【パーティ】 単独
 【タイム】 楞厳寺(12:35)−仏頂山(13:55)−楞厳寺(14:35)
 【地形図】 羽黒

仏頂山概念図

 出発が遅くなったので、渋滞につかまり、楞厳寺(りょうごんじ)に着いたときには、お昼を回っていた。
 田んぼのあぜ道に、ホトケノザが咲いていたが、ほかの野草たちは、まだまだのようだった。

 石段を登って、境内へ。
 シャガの葉もまだ、倒れたままだったが、ニリンソウが早くも、芽生えていた。
 カヤの大木は、元気だった。

 暖帯林の風情を愉しむために、お寺の裏手の踏みあとに入る。
 フユイチゴの実がいくつか、残っていた。
 カンスゲの地味な花が咲いていたが、その他にはまだなにも、咲いていなかった。

楞厳寺の大カヤ

 アオキの下生えの中に、シラカシの大木が何本かあって、このあたりの低山らしい光景を見ることができた。
 アオキは、赤い実をつけていたが、そろそろ今年の新芽を展開させようとしているところだった。
 このあたりが、ヒメハルゼミの発生地か。

 小ピークから仏頂山への小道を行き、ちゃんとした登山道に出たのは、歩き始めてから小一時間たってからだった。
 頂上には、だれもおらず、静かな日だまりだった。

 ここまで、アラゲキクラゲ、エノキタケ、シイタケなどのきのこを見たが、あまりよい状態のものには、出会えなかった。

 帰りは、登山道を下った。
 スギ花粉がよほど飛散しているとみえ、下山してみると、登山靴が花粉まみれになっていた。