残雪に踏みあとを求める
- 青田南葉山 -

【年月日】

2022年5月7日
【同行者】 単独
【タイム】

駐車場(9:00)-青田南葉山(12:11-12:40)-駐車場(13:53)

【地形図】 重倉山 ルート地図(マウスホイールで拡大・縮小可)

 登山者駐車場から少し歩き始めてから、自動車をロックしたかどうか心配になって戻ったので、少しロスタイム。
 キャンプ場を抜けて明神沢登山道に入った。

 あたりにはカタクリが咲いていてふきのとうが出ているかと思いきや、カタクリもふきもすっかり花殻になっていたりした。
 積雪・融雪の関係でこのようなことになるのだろう。

 明神沢コースはずっとトラバースで、顕著な沢を四本渡る。
 南葉山を遠望した限りでは、それほど難儀だとは思わなかった。

オオイワカガミ(大きな写真)
カタクリ(大きな写真)

 トラバースコースなので、花はたいへん多かった。

 カタクリはいたるところに咲いていた。
 キクザキイチゲ・スミレサイシン・ミヤマカタバミ・ヤマエンゴサクも多く、シラネアオイもいくらか咲いていた。
 サンカヨウはまだつぼみだった。

スミレサイシン(大きな写真)
ミヤマカタバミ(大きな写真)

 雪の詰まった沢をトラバースで渡るところはかなりヒヤヒヤものだった。
 このコースは下りに使うのは考えものだ。

 最後の沢を渡ると、平坦な地形となり、積雪した若ブナ林となる。
 新緑が美しい。

 このあたりのルートはまったく上鮮明で、GPSがないとお手上げ状態だった。
 自分のヘタクソさを実感する。
 凹地はスノーブリッジになっていた。

 かなり消耗して主稜線近くまで登ったが、最後の雪庇が越せなくて四苦八苦した。
 ようやく登りきったところは、明神峠のやや南の地点だった。

シラネアオイ(大きな写真)
スノーブリッジ(大きな写真)

 尾根上に雪はなく、オオイワカガミやトキワイカリソウが満開だった。
 ショウジョウバカマもここまで来ると咲いたばかりだった。
 新緑のブナ林の向こうに頸城の平野が望まれた。

 最初の急登をどうにか登り切ると、山頂が近くなる。
 しばらくゆっくりできるが、最後に標高差100メートルほどの急登となる。
 ここは雪の斜面で、かなり疲れた。

ブナ林(大きな写真)
オオイワカガミ(大きな写真)

 山頂は広く、妙高山・火打山・焼山が見える方向が開けていた。
 雪上で大休止。

 帰りは木落し坂コースを下る。
 広く緩やかな雪面を下っていく。

ショウジョウバカマ(大きな写真)
妙高山(大きな写真)

 七合目展望地に立ち寄ろうかと思ったが、にぎやかな先客がいたのでスルー。
 雪がなくなると、ショウジョウバカマ・カタクリ・キクザキイチゲなどの道となる。

キクザキイチゲ(大きな写真)
オオミズアオ(大きな写真)

 急なところを下りきるとキャンプ場は近い。
 散歩に出てきた家族連れを見かけるとまもなく、舗装道路に出た。

春日山神社(大きな写真)
謙信像(大きな写真)

 下山後、春日山城址に行った。

 途中まで自動車で登ることができるのだが、じつに巨大な山岳要塞で、謙信銅像のあるところから天守方向を見ると、当時の姿が想像できた。
 春日山神社にお参りして山行の無事を謝し、帰路についた。