秋の米山
− 谷根から吉尾へ −

【年月日】

2019年10月31日
【同行者】 単独
【タイム】

谷根登山口(9:00)−米山(12:01-12:40)−吉尾登山口(13:57)−谷根登山口(15:20)

【地形図】 柿崎 越後野田 柏崎 ルート地図
【別コース】 下牧コース
吉尾コース
大平コース
野田コース

 まずまず晴れた朝、谷根集落では秋野菜の世話に余念がない様子だった。
 集落からダム方面へ少し行ったところに橋がかかっており、そこが登山口だった。

 地形図を見て覚悟していたが、最初からかなりの急登だった。
 雑木の二次林だが、さほど荒れてはいない。

 じっと我慢して登っていくと、いくらか傾斜が緩んで尾根歩きになる。
 前山の手前あたりからブナの若木林になる。

若ブナ(大きな写真)
熊野権現(大きな写真)

 ピークを越えていくので、激しく下るのは嫌だなと思っていたが、さほど下らなくて助かった。
 次のピークまでは穏やかに登降する。
 ブナ林ではあるが、ずっと若ブナの道だ。

 602メートルピークの下に白蛇ヶ池とあるが、現状はイノシシのヌタ場だ。
 赤岩山へはやや長い登りになる。
 米山が見えてくるが、まだかなり遠くて高い。

ミニナメコ(大きな写真)
米山避難小屋(大きな写真)

 熊野権現のピークはいくらか紅葉し始めていた。
 けっこう疲れてきたので、熊野権現への急登は厳しかった。
 苔の生えかけた古いロープにすがってやっと登りきった。

 ここまで来れば、山頂まであと少しだ。
 たしかこのあたりにナメコが出るはずだと思っていたら、昨年10月中旬のほとんど同じ状態のミニナメコが見つかった。

ウラナミシジミ(大きな写真)
ブナ紅葉(大きな写真)

 平日にも関わらず山頂には数人のハイカーがいた。
 晴れてはいるのだが、もやがかかって、遠望はきかなかった。
 やや風があったので、避難小屋の中で大休止にした。

 来た道を戻ってもよかったのだが、もう少しブナ林を歩きたいと思い、吉尾コースを下ることにした。
 この前ここを下ったのは残雪期だったから、登山道の様相はずいぶん異なっていた。

巨奇ブナ(大きな写真)
ホオ巨木(大きな写真)

 下り始めてすぐに、登山道でイノシシが死んでいた。
 これはひょっとすると病気なのではないかと気になった。

 釣瓶落としという急なところは梯子とロープを使って下る。
 この前来たとき、こんなところがあったという印象はない。
 下部のブナ若木林が美しく紅葉していた。

ヤマトリカブト(大きな写真)
ヒメアカタテハ(大きな写真)

 傾斜が緩んでブナ奇木を見ると、新道らしき道になり、ホオやケヤキの巨木が出てくればまもなく、登山口だった。
 吉尾に人家はないが、緩傾斜の荒れ地が広がっており、かつての開拓地らしき面影がある。
 そう思ってみれば、耕作が放棄されてかなり経過したと思しき荒れ地がそこここにあるのだった。

谷根神社(大きな写真)
青海側駅(大きな写真)

 自動車をとめた谷根まで意外に遠く、1時間半近くかかったが、ヒメアカタテハやキチョウ、ウラナミシジミなどが舞っていて、それなりに飽きなかった。

 酒を買いに立ち寄った青海川の酒屋さんから駅と日本海が見えて、いい景色だった。