秋進む米山
− 野田コースから −

【年月日】

2018年10月15日
【同行者】 単独
【タイム】

小村峠(8:58)−米山(12:05-12:40)−小村峠(14:49)

【地形図】 柿崎 越後野田 ルート地図
【別コース】 下牧コース
吉尾コース
大平コース
谷根コース

 小村峠の駐車スペースには先客の車が1台。
 もう少し早く登山口に着ければ余裕ができるのだが、身体がなかなかいうことを聞いてくれず、歩き始めはやはり9時ごろになった。

 尾根を少し登ったところに、小さなお宮。
 狛犬を備えているので、かつてもう少し大きなお宮があったことを想起させる。
 さらに登った展望地には、さほど古くなさそうな石仏がおかれていて、信仰の山の風情を感じさせる。
 ここからは八石山がよく見えている。

 赤土の急登が始まると、いかにも滑りやすそうで、帰りに気を使いそうだ。
 尾根にはまもなく、雪崩防止用の施設らしき鉄柵が出てき、鉄柵に沿って登る。
 鉄柵は意外に長く続く。

地蔵1(大きな写真)
カシワバハグマ(大きな写真)

 急登が終わるころ、最初の地蔵石仏を見る。
 風化して読みづらいが、寛政十二年と刻んであるように見える。

 花はほとんどなく、カシワバハグマがちらほら咲いている程度だった。
 足元の赤い実は、ヤブコウジかと思いきや、ツルアリドウシの実なのだった。

 その先は、多少の登り下りはあるものの、ほぼ平坦な道が続く。
 赤岩ダム眺湖台というところを過ぎてしばらくで、ブナの巨木。
 枝ぶりのよい、立派なブナだった。

ツルアリドウシ(大きな写真)
巨ブナ(大きな写真)

 二番目の地蔵を見ると、今度はブナの奇巨木。
 根元が二股に分かれていて、幹周辺は不可思議な形に捻じくれており、大きなツキヨタケがくっついていた。
 このあたりからブナの倒木も出てくるのだが、先も長いので、あまりのんびりきのこ探しもしてられなかった。
 いいブナ林の尾根を淡々と行く。
 登山道沿いにはヤマウルシの苗が多いので、やや要注意だ。

地蔵2(大きな写真)
巨奇ブナ(大きな写真)

 791メートルピークが近くなると谷根コースの尾根が見えてくる。
 ここから100メートル近く下り、熊野権現へやや長い登りになる。

 熊野権現は小さな祠だが、かつてはお宮があったのかもしれない。
 それにしてもなぜ、ここに熊野権現なのか。

ウスキブナノミタケ(大きな写真)
地蔵3(大きな写真)

 休まず来たので、腹も減るが、もう少しなので休まず行く。
 やや急に感じるヤセ尾根を登っていくと、右前方には刈羽平野と柏崎原発。
 阿武隈の国見山に登ったときには、やはりこのように、太平洋と福島第一原発が見えたのだったが、国見山はもう、登れない山になってしまったのを思い出す。
 背後には歩いてきた尾根の向こうに、黒姫山が大きい。

ブナシメジ(大きな写真)
ナメコ3(大きな写真)

 山頂は、中学生の遠足なのか、たいそうな賑わいだった。
 避難小屋のわきが静かだったので、大休止。
 ラーメンに入れる肉野菜炒めと間違えて、ナツメ甘露煮を持ってきてしまったが、特に問題なし。

ナメコ1(大きな写真)
ナメコ2(大きな写真)

 晴れる予報だったが、頸城平野の彼方の妙高連山は、雲に隠れてしまっていた。

 下山は来た道を、ナメコを摘みながら下った。

八石山(大きな写真)
鵜川神社の大ケヤキ(大きな写真)

 柏崎の鵜川神社の大ケヤキを見学したが、じつに迫力満点、すごいケヤキだった。