ミツバツツジの尾根
− 手ノ又口から唐松山 −

【年月日】

2016年4月30日
【同行者】 単独
【タイム】

手ノ又登山口(9:39)−滝見台(10:07-10:12)
−唐松山(12:31-13:23)−手ノ又登山口(16:10)

【地形図】 須原 大湯 ルート地図

ナガハシスミレ(大きな写真)
イワカガミ1(大きな写真)

 手ノ又登山口への道路に雪はなく、走行に問題ない状態だった。
 小さな看板のある駐車スペースには、軽自動車が一台とまっていた。

 周囲のコゴミはすでに伸び惚けてしまっていた。

イワカガミ2(大きな写真)
イワカガミ3(大きな写真)

 ため池の先にある登山口までの路傍には、ナガハシスミレやオオバキスミレ、ヤマエンゴサクの仲間などが今を盛りと咲いていた。
 ゆるく登って行くと、足元にはイワカガミのつぼみが多く、咲き始めているのもあった。

 樹林は貧相だが、コシアブラがちょうど食べごろに芽吹いていた。

コシアブラ(大きな写真)
ユキグニミツバツツジ(大きな写真)

 タムシバか相変わらず賑やかに咲いているように見えたが、よく見るとすでに花は痛み始めており、代わってユキグニミツバツツジが稜線の主役になりつつあった。
 サイコクミツバツツジに似ているが、花色が濃く、とても鮮やかだ。

ユキグニミツバツツジ(大きな写真)
ユキグニミツバツツジ(大きな写真)

 ヤマツツジはまだほとんど咲いておらず、つぼみの状態だった。
 尾根がやせてくると、展望が開けてきて、上権現堂山が望まれる。

不動の滝(大きな写真)
タカノツメ(大きな写真)

 不動の滝はお休みどころだ。
 30メートルほどの直瀑だが、融雪期だけに水量が多く、見応えがあった。

ユキグニミツバツツジ白花1(大きな写真)
ユキグニミツバツツジ白花2(大きな写真)

 尾根上では、タカノツメがちょうど芽吹き始めたところだった。
 黄葉も美しいタカノツメだが、芽吹きも美しい。

 純白のユキグニミツバツツジも咲いていた。

ムラサキヤシオ(大きな写真)
ショウジョウバカマ(大きな写真)

 色合いはユキグニミツバツツジとほとんど同じだが、あきらかに花の形が異なるムラサキヤシオも咲いていた。
 上部の湿度の高いところでは、ショウジョウバカマが見ごろだった。  天気は曇りあんばいで、八海山や駒ヶ岳は見えたり隠れたりしていた。

上権現堂山(大きな写真)
タムシバと八海山(大きな写真)

 急登しばしで、ようやく主稜線。
 残雪は多少ある程度で、夏道がほぼ出ていた。

若ブナ林1(大きな写真)
若ブナ林2(大きな写真)

 若いブナ林では根ぎわの雪が溶けて、春らしい独特の景観を作り出していた。

若ブナ林3(大きな写真)
イワウチワ3(大きな写真)

 前夜から明け方まで降っていたらしく、イワウチワの花は傷み加減だったが、相変わらずよく咲いており、足を止めずにいられない。
 しかし、花の盛りはそろそろ過ぎたように見えた。

イワウチワ1(大きな写真)
イワウチワ2(大きな写真)

 カタクリやイワナシも咲いていたが、これらもやはり、最後の頑張りといった感じだった。

 954メートル三角点への登りはけっこうきつかったが、猫岩や唐松山が射程圏内に見えてくる。
 猫岩分岐付近では、アズマシャクナゲが咲き始めていた。

イワナシ(大きな写真)
アズマシャクナゲ(大きな写真)

 前衛峰を越えて唐松山に着いたときには、歩き始めてから3時間もたっていた。
 この日はずいぶん、疲れてしまった。

八海山(大きな写真)
守門岳(大きな写真)

 冷たい風がいくらか吹いていたが、衣類を着込んで大休止。
 晴れていれば絶景だろうが、雲のため完全な展望は得られなかった。
 とはいえ、越後の名だたる山々が望まれて、ゴージャスな景色を見ることができた。

駒ヶ岳(大きな写真)
荒沢岳(大きな写真)

 帰ろうとすると、パラパラと雨が降ってき、一時は合羽を着たが、すぐにやんでくれた。
 できれば上権現堂山にも寄ってみたかったが、とてもそんな余裕はなかった。
 登山口に着いたのは16時を回っており、お疲れ気味で出かけたのも一因だが、登り応えのある山だった。