本沢温泉入口の駐車スペースにはたくさんの自動車が止まっていたが、未舗装の林道がまだ続いていた。
この日は4WDの軽トラックで来たので、とりあえず林道へ進入してみる。
かなりの悪路で、来るんじゃなかったと、すぐに後悔した。
広い駐車スペースは、「天狗展望台」とあり、ここから徒歩10分のゲートまでは、特に路面がひどいと書いた看板があった。
10分くらい歩くのを惜しんで、ニッチもサッチも行かなくなったら馬鹿みたいなので、ここで自動車を降りて歩くことにした。
周囲は概ねカラマツ林だが、ササが深いので、きのこは殆ど見えない。
ツノシメジ・ヤマイグチなどの写真を撮りながら、ゆっくり行った。
ゲートには二、三台の自動車が止まっていた。
ここからは、シラビソなど針葉樹の原生林となる。
ゲートの手前より、ゲートから先のほうが路面がいいような感じだった。
アカモミタケ
| カバイロツルタケ
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ササのないところには、ツバフウセンタケが点々と見られ、数は多くないものの、ハナイグチ・アカモミタケ・アンズタケ・カノシタ・ドクツルタケ・カバイロツルタケ・モリノカレバタケ・ショウゲンジなども出ていた。
この道は、森林軌道あとらしく、急なところはまったくなく、等高線に沿って少しずつ高度を上げていく。
樹林帯の中なので、花は少なく、レイジンソウ・ソバナ・アキノキリンソウなどが咲いているだけだった。
レイジンソウ
| ソバナ
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歩き始めて2時間で、本沢温泉着。
ウィークデーなので、静かだった。
カノシタ
| カラマツベニハナイグチ
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きのこが少ないので、きのこなしのパスタを食べてから、野天風呂に向かう。
この風呂に来るのも20年ぶりだ。
本沢温泉
| 本沢温泉の石祠と石仏
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雲が出て硫黄岳は隠れてしまったが、すぐに降り出しそうな気配ではなかった。
ゆっくりしていると、ふくらはぎなどが痒くなったが、これはどういうわけなのだろう。
風呂から出ると帰るだけなのだが、身体がリラックスしてしまうので、歩くのが面倒になる。
帰りはゆるい下りなので、ずいぶん早く天狗展望台に戻ることができた。
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