麦草峠から北横岳・五辻

【年月日】

1988年7月24日
【同行者】 2人
【タイム】

麦草峠(7:30)−縞枯山(9:40)−縞枯山荘(10:30)
−北横岳(11:30)−五辻(1:15)−麦草峠(2:50)

【地形図】 蓼科、蓼科山

 霧雨模様で、足元もかなりぬかるんでいたが、登山道にはゴゼンタチバナやオサバグサがたくさん咲いていた。

 中小場という岩峰で一休みしたのち、茶臼山への樹林帯の登り。クモキリソウもいくつか咲いていた。

 茶臼山の次は縞枯山。ガスのため縞枯現象はよく見えないが、登っていくうちに樹林帯と立ち枯れ地が代わるがわるあらわれる。

 登りきったところが、縞枯山展望台入口。天気がよくないので、展望台はパス。

 縞枯山から雨池峠へは急降下。道が荒れていて、踏み跡が横へ横へと広がっていた。

 予定ではここから更に三ツ岳を経て北横岳へ行くつもりだったが、天気がよくないので縞枯山荘で一服。お茶を頼み、小屋の主人から麦草峠へおりる道を教えてもらった。

 坪庭にはハクサンシャクナゲ、ツマトリソウなどが咲いていた。殊にハクサンシャクナゲはみごとだった。

 ここは、ロープウェーで来られるため、観光客がうろうろ。
 坪庭をつっきって北横岳へ向かうと、足元にイワカガミ。時期的にはずいぶん遅いから、なごりの花だ。三ツ岳からの道との合流点からはイワカガミの花がらの多い尾根道。

 北横岳ヒュッテの横を通って急登したところが北横岳だった。
 ここの見晴らしも非常に悪く、何も見えなかったのは残念。

 帰路は、坪庭から道を左にとり、五辻へ向かった。これは、縞枯山荘の主人に教わった道だ。一面のササ原を30分ばかりで、五辻。

 ここからは、ハクサンフウロ、シナノオトギリ、ヤマオダマキ、ヨツバシオガマ、テガタチドリなどの群生がしばしばあらわれた。オヤマリンドウやクガイソウも花芽を出していた。

 林縁には、いたるところにイチヤクソウが生えていて、白やピンクのつぼみをつけている。ここからは、こうしたお花畑と暗いぬかるみとが交互にあらわれた。樹林帯に入ると可愛いリンネソウの花もあった。