旅の途中で伊吹山に寄り道。
伊吹山ゴンドラ乗り場は閑散としていて、切符売り場にも人がいなかった。
これで経営が成り立つのだろうか。
少し困っていたら従業員の人が気づいてくれて、無事ゴンドラに乗ることができた。
ゴンドラから眺める伊吹山下部は思いのほか急傾斜だが荒れた植林地が多く、パスできてよかったと思う。
大阪セメントのベルトコンベアが見え、近江の広大な水田が見え、琵琶湖が見える。
三合目に建つホテル界隈も閑散としていて、千畳敷とはえらいちがいだ。
スキー場の中の道をゆるゆると行く。
ユウスゲの花は昼間だからまだ咲いていない。
道ばたには、エゾフウロ、ツリガネニンジン、オトギリソウ、コオニユリ、クサボタン、カワラナデシコなどが咲いているが、スキー場内の花はあまり多くない。
五合目からちゃんとした登山道。
トラックが止まっていて、コンクリ片を積み込んでいた。
このコンクリ片は、六合目あたりから高校生くらいの若い人たちが背負い降ろしてくるのだが、何の作業で、この人たちはどうしてここで働いているのか、さっぱりわからなかった。
登山道にはさすがに花が多い。
シデシャジン、オオハナウド、キリンソウ、コバギボウシ、ゲンノショウコ、ヤマハッカ、クルマバナ、クサフジ、タカトウダイ、タムラソウ、セントウソウ、ヒヨドリバナ、シオガマギクなど。
ツリガネニンジンとクサボタンは至るところに咲いていたが、イブキジャコウソウは少ししか咲いてなかった。
九合目を過ぎると頂稜の一角。
シモツケソウ、ルリトラノオ、サラシナショウマ、ウツボグサ、コオニユリ、イブキトラノオ、カワラナデシコ、イブキフウロなどが咲く中、すべりやすい道を行くと、土産店が立ち並び、観光客が右往左往する山頂に着いた。
天気もよく、展望もよく、花も美しいが、山頂にラーメン屋のある百名山はいただけない。
帰りは来た道を戻った。