サルトリイバラ
- 大納言 -

【年月日】

2004年1月4日
【同行者】 Uさん
【タイム】

オレンジゴルフ場前(12:10)−大納言(13:18)−アセボ峠(14:29)

【地形図】 三雲

アセボ峠の石仏

 二万五千図「三雲」(昭和57年修正)には、この山へ登る道が至るところにあるように書いてあるので、とりあえず南側からのルートを探すため、北側集落に行ってみる。

 ところが、北側集落からの破線路はすべて、電柵によって閉ざされていたため、進入不能だった。
 その上、ライフルを担いだハンターがうろうろしていたため、こちらからのルートは断念せざるを得なかった。

 山の東側にあるオレンジシガゴルフ場前から大納言方面に向かう林道には電柵がなく、破線路を踏襲しているように見えたので、ここから歩き始めた。
 道のわきには時おり、ヤブツバキが咲いていた。

 道の両側の樹木には八雲小学校の児童によって、樹木名を記した小さな板がとりつけられており、出だしとしては快調と思えた。

 すぐに鍋谷3号堰堤という大堰堤に出合う。
 林道はこれを迂回してつけられているが、地形図の破線路はさらに沢沿いを行くので、この堰堤を巻き越えてみるが、踏みあとはすぐに消えた。

 枯れ沢を詰めても埒があきそうにないので、ヤブ尾根にとりつく。
 踏みあとはないが、ヤブは薄いので、問題はなし。
 しばらく登ったところにある露岩からは、飯道山方面がよく見えたが、大納言に建っているはずの送電鉄塔は手前の尾根に妨げられて、見えなかった。

 さらに登ると、地形図にのってない林道。
 結果的にはこの道が、大納言へと至る道なのだった。

 林道をわたってさらにヤブ尾根を登り続け、かなりひどいヤブのピークに登って大納言を探すと、鉄塔や電波塔が目に入ったので、そちらへトラバースするとまた林道に出た。
 2頭の猟犬をつれたハンターが通りかかったので、「大納言はどこですか」と聞くと「しらない」という返事。

 「イノシシ獲ってるから林道の南側に入ったらあかん」とも言われたが、われわれはまさに、そちらのヤブをこいできたのだった。

 大納言山頂までは林道を歩いた。

 山頂には、送電鉄塔と電波塔と反射板が所狭しと建っており、北東側の展望があるが、見るべきものはほとんどなかった。

 帰路は、アセボ峠下まで、林道を歩いた。
 林道わきにからんだサルトリイバラの赤い実が、とてもきれいだった。