雪野山倒木山行

【年月日】

1998年11月21日
【同行者】 単独
【タイム】

浄土寺天神社下駐車場(1:15)−雪野山(2:00)
−妹背の里駐車場(2:55)

【地形図】 日野西部、八日市

雪野山

モチツツジ

 閑散とした妹背の里駐車場から自転車をこぎ出し、雪野山の西側を回ってトンネルの少し先、浄土寺天神社の駐車場までサイクリング。
 刈り取りのとっくに終わった田んぼに、りっぱに成長したひこばえが青々としており、季節感が狂う。

 道標は完備しているが、いきなり道がない。
 少し下に回ると、天神社の広い参道があった。

 コンクリート舗装された階段道だが、杉並木が七転八倒していて、ここでいったい、いかなる事件が起きたのか、理解に苦しむ。

 11月15日まではマツタケのために、入山禁止。
 入ったものからは罰金を取るという立て札が建っているが、ほとんど歩かれているようすがない。

 天神社への道を分けると、コンクリート擬木で整備された階段となるが、倒木は相変わらずすさまじく、道にもサカキの幼樹が生えそろっていて、まるで廃墟のようだ。

 尾根の上に上がると、アカマツが多くなるが、倒れた木が隣にもたれかかって「きーい、きーい」と悲しげな音を立てていた。
 アカマツの生えているところは、腐った荷造りひもで立入禁止の意志表示。
 このあたりのマツタケ山によくあるやつだ。
 ひものむこうに、ひからびたヌメリイグチが寒々しかった。

 どういうわけか、足元ではスミレが咲き、ミツバツツジやモチツツジが狂い咲いていた。
 ミツバツツジはさほどでなかったが、モチツツジの方はなかなかみごとだった。

 ほどなく一等三角点の雪野山山頂。
 ゴミ箱や灰皿の完備された山だが、投げ捨てられたゴミが多い。
 北側が少し開けているが、展望もないので、さらに南へ向かった。

 こちらはアカマツの若木が多く、倒木が少ないので、気持ちがよい。
 眼下には、耕地整理のすんだ水田地帯が広がる。

 馬の背からの下山道は、手入れの行き届いた、気持ちのよい林。
 ここは私有地でないのか、アカマツ林のところにも、荷造りひもがかかっていなかった。
 関東ではあまり見たことのない、ソヨゴ、コジイ、タカノツメ、ネジキ、ネズノキなどの札の掛かった木を見ながら、のんびり下る。
 ヤブツバキのきれいに開花した株などもあった。

 竜王寺の南にある登山口まではすぐだった。