箕作山から太郎坊宮

【年月日】

1997年1月2日
【同行者】 2人
【タイム】

外廻山入口(11:17)−箕作山(12:29-12:48)−瓦屋寺(1:15)−
太郎坊山(1:45)−駐車場(2:12)

【地形図】 八日市

太郎坊山

瓦屋寺

 今年の初山行は、湖東の箕作山。
 早朝に埼玉を発ったが、上信越道のおかげで、えらく早い。
 お昼前に、八日市インターをおりることができた。

 インターをおりてから登る山探し。
 山渓の『滋賀県の山』で、箕作山に決め、太郎坊宮の看板をたどりながら、ふもとまで行った。
 初詣客の自動車がとめられた駐車場にMTBをデポし、自動車で箕作山の西に向かい、広くなったところに駐車。

 いつもは二万五千の地形図を持って歩くのだが、「八日市」の図幅を持っていないので、ガイドブックをザックに放り込んでいった。

 ガイドブックに出ているルートが見あたらなかったので、箕作山風致地区という看板のあるところから荒れたスギ林の中を登ってみた。
 まわりはサカキ、アカマツ、ヤマザクラ、クヌギなどの雑木林。

 あっというまに外廻山龍神という石柱の建つピークに着く。
 大きな石の上に「亀水王」と彫られた石がのっかっている。

 どうもルートをまちがえているらしい。
 そばには、外廻不動尊とか、長寿夫婦岩神などという石もあった。
 これはこれでおもしろい。

 その先少し下ると、龍神という石のあるところで、踏みあとが消滅した。
 やむなく、箕作山の方向に向かってヤブコギ。
 しばしで外廻山と箕作山との鞍部の竹林におりた。フユイチゴの大群落があるが、実が小さい。

 しかし、尾根への踏みあとはなし。しかたなく、山の南側の新興住宅街に向かう。
 人家のわきに金柱宮趾という史跡があったので、フラフラとそちらに立ち寄った。

 史跡を抜けると荒れた林道。
 林道終点からははっきりした踏みあとがあった。

 地面から知らないキノコが出ていた。今ごろ地面からキノコとはめずらしい。
 イワカガミやショウジョウバカマの葉を見ながらしばらくで、またもなにかの神体らしき石のところで、道は終わり。

 やむなく、箕作山に直登をはかる。
 ヤブは薄いが、傾斜はきつい。
 途中からは露岩がごろごろしたところの登りとなった。
 立木にすがりながら、約三十分ずり登って、ようやく尾根の上。箕作山三等三角点のすぐ西だった。
 結局、ほとんど登山道を歩かずに山頂着。

 山頂南の露岩の上から南方への展望がよい。
 目の下は近江の水田地帯。中景には雪野山など、湖東の小さな丘。遠景は鈴鹿の知らない山。
 太郎坊山の鋭峰はなかなかりっぱだ。

 大休止のあと、太郎坊方面に向かった。
 起伏のない尾根をしばらくで箕作城趾との分岐。ここは瓦屋寺方面をとる。
 太郎坊宮との分岐で、瓦屋寺方面に入ってしばらくで、瓦屋寺。
 墓地を抜けると金ピカのでっかい観音様が平野に向かって建っていた。こういうのは苦手だ。

 本堂は茅葺きの重厚な建物だが、参詣者はひとりもなし。古そうな石仏がそこらへんに転がっているが、いいのだろうか。
 いちおう合掌して登山道に戻った。

 南への尾根をすぐに太郎坊山への分岐。
 このあたりは、止め山にするために、荷造りテープを張りめぐらしているのだが、毎年張られるテープが腐って、灌木にまとわりつき、汚らしくてしかたがない。紙テープではないだけに、完全に消えることもなさそうなので、きれいにするのはまず不可能。
 箕作山風致地区の看板が泣くというものだろう。

 太郎坊山の山頂はほぼ360度の展望で、爽快なところ。遠く琵琶湖や比叡の山まで見えていた。しかし、紅白幕の腐ったのが落ちていて、これも汚い。さきほど登った箕作山が後ろに大きい。
 風が強く、風花までが舞い上がってきたので、太郎坊宮の方へ下山にかかる。

 少しの下りで神社。こちらはえらく繁盛していて、石段を登る参詣客がひきもきらない。
 奉納者の住所と氏名が記された鳥居のトンネルを下るうち、いちばん端っこのが倒れたら、ぜんぶ倒れるのではないかと心配になった。
 2時過ぎには、自転車のところに戻ることができた。