楽市楽座という看板のある観音正寺の駐車場からは急な参道。
石段が続くが、くさった雪におおわれているので歩きにくい。
登っていくのはわれわれだけだが、初詣をすませておりてくる人はぽつぽついた。
観音正寺までは実に30分の登りだった。
売店や食堂などもある大きな寺だが、2年前に本堂が消失したとかで、バラックづくりの仮設本堂が建っていた。
ここはなかなか見晴らしのよいところで、安土から近江八幡の町が一望できた。
午前にはよく晴れていたのだが、一転して雨が降りそうな雲行き。
まっすぐ行くと観音山城あとという道標も出ている。
林屋辰三郎の『佐々木道誉』によると、ここは足利尊氏の親戚で、近江一帯を支配した六角(佐々木)氏の城跡なのだ。
仮設本堂の横を抜け、竹林に入ると、右への分岐。
繖山に着いたのは2時だった。
ヒラタケ入りうどんが今日はおいしかった。
琵琶湖方面が開けているが、曇ってしまったので比良方面はまったく見えない。
下山道は桑実寺方面へ。
送電鉄塔の下を過ぎると、二百メートルおきくらいにやさしい表情の石仏。
安土城あとの駐車場から、そのまま城あとを見学。
現在残っているのは石垣だけだが、さすがにスケールが大きい。
天守閣あとまで登るのに30分以上かかった。