御霊櫃峠の駐車場にはすでに何台かの自動車がとまっていた。
天気がよくないのでちょっと意外だったが、ずいぶん人気の山なんだろう。
厚い雲が垂れ込めているが、猪苗代湖や安積平野はかろうじて見える。
峠周辺は低木帯なのだが、風が強い場所なのだろうか。
砕石の道をゆるく登っていくと灌木帯になり、高度を上げていくとササの中の若ブナ林になる。
ところどころで展望の開けるのだが、標高を上げるに従ってガスが濃くなり、何も見えない。
せっかく展望の山に来たのに、これはチト残念だった。
日の当たるヤブにはガマズミや山葡萄がなっていた。
登山口の標高が高いので、きつい登りが全くなく、快適だ。
山頂もよさげなところだが、何も見えず。
ここで大休止。
帰りは木の実を摘みながら下った。
下山後、会津側に下って、鶴ヶ城を見学。
会津盆地の平坦地に立地し、大きな堀によって厳重に囲まれているのだが、想像していたよりずっと小規模な城で、包囲するのは容易だ。
壮大な春日山城から移封された上杉景勝は、ダメだこりゃ、と思ったのではないか。
石垣は巨大なものなので、大勢の兵士がいれば、白兵戦ならある程度は戦えるだろう。
とはいえ、会津戦争のときには堀の外から砲撃されたから、囲まれた時点でお手上げというしかない。
博物館も見たかったが、時間切れになった。
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