初秋の鬼面山

【年月日】

2017年9月19日
【同行者】 単独
【タイム】

野地温泉前(13:00)−土湯峠(13:23)−鬼面山(14:03-14:18)−野地温泉前(14:55)

【地形図】 土湯温泉、安達太良山 ルート地図

 東吾妻山から下山したのはまだお昼すぎだったので、久々にダブルヘッダー登山になった。
 浄土平から野地温泉まで、自動車で20分程度。
 時間が足りなければ土湯峠周回でもよかったのだが、鬼面山を往復する時間は十分だった。

ウメバチソウ(大きな写真)
リンドウ(大きな写真)

 新野地温泉わきの「ブナっこ道」から山に入る。
 すぐにブナ林。
 2年前にこのあたりで幕営したのだが、ネマガリタケが密生していて、ヤブには立ち入り不能。
 ブナ林は、雪に覆われている方がずっと見栄えがする。

 積雪時には存在しない小沢を何本か渡る。
 傾斜が出てくる前にルートは左へ迂回し、反射板へまっすぐ登っていく。
 従って、例年の雪洞地点は笹ヤブの中だ。

 尾根にはしっかりした道がついており、すぐに土湯峠。
 いつもは烈風に悩むところだが、この日はそよ風。
 草原には、リンドウ・アキノキリンソウなどが咲く。

雪のない山頂
野地温泉と東吾妻山(大きな写真)

 登りにかかると、ハクサンフウロ・ウメバチソウなども咲き残っていたが、やはり多いのはリンドウだった。
 ナナカマドの実が色づいているが、昨日の台風でずいぶん落果してしまったようだ。

 鬼面山に立てば、雲は多いが、東吾妻山の柔らかな稜線が望まれる。
 磐梯山・箕輪以遠の安達太良は相変わらず、曇っていた。
 2月にはエビの尻尾だらけだった山頂の道標も、ごく普通の佇まいだった。

 帰りは土湯峠から野地温泉へ下った。
 ここは27年前の春に登ってきた道だ。
 駐車スペースまではすぐだった。
 いくらか期待したブナきのこには全く会えなかったが、自動車で帰る途中に、エンジンをかけたままヤブを物色する人々もいたので、多少、何かは出ていたのだろう。