早春の里山
−三度目の仙人ヶ岳−

【年月日】

2022年3月16日
【同行者】 単独
【タイム】

駐車スペース(9:06)−生不動あと(9:53)−仙人ヶ岳(10:50-11:17)−
熊の分岐(11:35)−猪子峠(13:29)−駐車スペース(13:50)

【地形図】 番場 足利北部 ルート地図(マウスホイールで拡大・縮小)

 3度目の仙人ヶ岳。
 コースは、最初に訪れた28年前と同じ。

 岩切の駐車スペースから小俣川源流に沿う登山道に入る。
 陽も高いので、谷道ながら早春の風情である。

岩切の如意輪観音(大きな写真)
ツルネコノメ(大きな写真)

 沢を何度も渡り返しながら行くと、ハナネコノメやツルネコノメがちらほら咲いていた。
 まずまず快調。

 しばらく行ったところで、生不動。
 むかし撮った写真を見ると、岩庇に本尊が祀られていたはずだが、本尊は持ち去られ、宗教施設らしき建物も荒れ果てていた。
 とても虚しい。

ハナネコノメ(大きな写真)
ユリワサビ(大きな写真)

 さらに行くと、岩切鉱山あと。
 かつてここで、マンガンを採掘していたという説明板が立っていた。
 坑道を見ると、手掘りで、人が屈んでようやく入れるくらいの穴なので、大した採掘量にならなかっただろう。

 ここで水流が途切れて、詰めになる。
 傾斜がようやくきつくなるが、すぐに稜線。
 若いアカマツが生えたヤセ尾根だ。

 赤雪山分岐あたりから、美しい雑木林になる。
 ずいぶん久しぶりの仙人ヶ岳で大休止。

生不動あと(大きな写真)
岩切鉱山あと(大きな写真)

 帰りは、猪子峠への尾根道。
 小さな登り下りが多く、地形図で見るほど歩程は進まない。

 犬帰り前後からは岩稜帯となる。
 展望地があちこちにあって、赤雪山や多高山がよく見える。
 目の下にはダム湖があるが、ここは28年前には工事中だったところだ。

仙人ヶ岳の尾根(大きな写真)
岩稜帯(大きな写真)

 尾根にはヒオドシチョウが多い。
 厳しい冬をようやく越したところで、人間になど捕まりたくはない気持ちはわかるが、ちょっと近づくとパニックになって飛び去ってしまう。

ヒオドシチョウ(大きな写真)
猪子峠(大きな写真)

 猪子峠には峠を守る神様が祀られていた。
 この日も全行程、無事に歩くことができて何よりだった。