|
【年月日】 | 1997年3月7日 |
【同行者】 | 単独 |
【タイム】 |
3号ダム(8:09)−大萱山(10:00)−地蔵岳(1:00)− |
【地形図】 | 沢入、足尾 |
今日はまず、大萱山をめざして、北から黒坂石川へ流れ込む支流を詰めようと思った。
あたりのスギ林はよく手入れされた美林だが、打った下枝を川に投げ込んであるので、川は無惨な姿。
ひとしきり歩くと、谷が開けて出作り小屋と営林小屋のような建物が二棟。
オヤマボクチやナギナタコウジュのドライフラワーがちらほら。
水流はすぐに消え、あとは急傾斜のクボをつめていく。ヤブはうすいから、まあ、らくな方だろう。
思った通りの地点に登り着いたことに気をよくして、尾根を西へ。この尾根には比較的しっかりした踏みあとがついていた。
大萱山の手前鞍部にアカマツの大木が一本。ウロの中にゴミをつめこんである。製造年月日からして、去年の晩秋のものらしい。
大萱山は灌木がちの地味なピーク。少し下ったところに電波中継塔があって、ここから足尾の町並みや、皇海山から日光連山が一望できた。
ところどころ雪が吹きだまった尾根をひたすら東へ登降していく。左前方に見覚えのある石倉山が見えてくる。
大萱山から地蔵岳まで2時間と見ていたが、登り下りがけっこうあって、とてもそれでは不可能。石倉山分岐を過ぎたところで小休止した。
林道から離れ、かなりつらい急登で、ようやく地蔵岳南峰。昨年見た井上昌子作成の小さな山名プレートは撤去されていた。
意外なことに、横根山から三枚石にかけて、西面にはほとんど雪がなかった。そういえば、大萱山からの男体山は、去年でいえば四月中旬くらいの顔をしていた。
地蔵岳南峰からの下りには道はなし。コンパスで方向を見定め、ガケ状のところを立木にぶら下がりながらおりていくと、ほぼ思ったところに下りついた。
細い踏みあとがブルで開削したような感じの道になると、また林道。
今度は山道へのアクセスが見つからず、しばし車道を行く。
粟野町と葛生町との境界付近でようやく登山道を発見し、のり面をずり登って山道に戻った。
ここから氷室山までは、よく踏まれた快適な道。斜面南を巻いていくので、登り下りも少ない。ヒノキの植林地から見ると、尾出山や石裂山が近い。
拝礼して備え付けのノートに記帳。こういうところに備えつけてあるノートには「賞」というゴム印が押してあることが多い。ちなみに氷室神社もそう。
三角点(宝生山)へは寄らず、去年見つけておいた黒坂石への下山路を下った。 |