安蘇前衛・アド山ではカタクリが

【年月日】

1996年3月9日
【同行者】 単独
【タイム】

金蔵院前(2:52)−アド山(3:13)−金蔵院前(3:42)

【地形図】 仙波

三峰山から望むアド山
 三叉路の少し手前にあるアド山城入口という道標を入り、小学校のわきを通って引込み線の下をくぐり、金蔵院というお寺のそばに駐車。

 ザックには、この小さな山に登るにはよけいなものもいろいろ入っているが、めんどうなのでそのまま背負って歩きだした。

 道標があるわりには荒れた、アカマツ混じり雑木林の山道が尾根の上に続く。
 さすがに低山とあって、サザンカ、シラカシなど照葉樹も多い。
 足元にはシュンランがたくさんあるが、花にはまだ早い。

 一ヶ所だけ新しい植林地があり、秋山川のむこうに大鳥屋山、岳ノ山。
 尾出山は、低山にさえぎられて見えず。

 ひと登りでアド山の三等三角点。
 雑木の中の地味なピークだった。

 下りは来た道を帰ってもよかったのだが、北側に下山してみた。

 踏みあとのないガケ状のところを木にぶら下がって下ると北峰との鞍部は美しい雑木林。
 山頂付近から見た林道めざして西に押し下っていくと、足元にカタクリが芽吹いていた。
 わが家の庭でさえまだ芽が出ないのに、ここはずいぶん暖かいのだろう。
 花はもちろんまだ咲いていなかった。

 カタクリを踏まないように群落から離れ、沢状のところを下ると廃道化した山道があり、それをひと下りで林道だった。