仕事が始まってはじめての休日に移動性高気圧がやってきたので、ひさびさに東毛の山に出かけた。
早起きができず、家を出たのは9時半を回っていた。
上信越道を使える西上州と違って、ずっと一般道を走らなければならない東毛の山はアプローチが悪いが、近くにスキー場のような娯楽施設がないので道路はとても空いている。
国道122号から水沼の信号を左折し、田沢川に沿って走る。
川久保橋を渡って栗生へのせまい林道に入ると、陽の当たるところ以外はほとんどかちかちのアイスバーンとなった。
車1台がやっと通る不安な凍結路を少し行くと赤い鳥居が見えたので、自動車をその前に停めた。
赤い鳥居から栗生神社の石段までは凍った道をすぐだった。
石段を登り、なかなかりっぱだがだれもいない神社を抜けて山道に入る。
スギ林の中の登山道はクラストした雪におおわれていたが、昨日あたり登ったらしい人の足跡がついていた。
スギの小枝を踏んでいくのですべることはなかったが、里山ではそろそろ軽アイゼンが必要だ。
登りはじめてすぐに源頭状の急な登りとなる。
スギ林が切れ、雑木林になるとあたりが明るくなり、樹間から赤城山が望まれる。
すぐに尾根の上で、山頂は東に少し行ったところだった。
葉を落とした灌木越しに、赤城や袈裟丸などが白く輝いていた。
移動性高気圧と行っても多少冬型の影響が残っているのか、西からの風が冷たい。
ここで大休止。
ほんの少し西に下ったところに露岩があり、赤城山の展望台になっていた。
さすがに低山から見上げると赤城山はりっぱだ。
今年は早期から冬型が定着しているので、赤城あたりでも多雪傾向なのかもしれない。
登るとなるとラッセルが相当きつそうだ。
袈裟丸を近くから見たのもはじめてだ。
以前袈裟丸山に登ったのは12月だったが、今の状態ではとうてい登れないだろう。
栗生山に登るのは厳冬期の移動性高気圧がやってきたときに限ると思った。
小1時間ほどを山頂付近で過ごし、下山したのち水沼駅の温泉で暖まって帰った。