小沢と尾根の小さな回遊コース
−岩切から仙人ヶ岳−

【年月日】

1994年2月26日
【同行者】 単独
【タイム】

岩切(10:55)−生満不動(1:28)−仙人ヶ岳(12:19)−
猪子峠(14:16)−岩切(14:30)

【地形図】 足利北部、番場

赤雪山から望む仙人ヶ岳
 小俣川はほんの小沢で川べりにはセキショウが群生。
 小さな堰堤を過ぎると山道となり、沢を何度も渡り返す。

 魚が棲める水量ではないが、放流されたものか、小ヤマメのようなのが走った。
 不動沢の滝という立札があったので少し寄り道。
 あたりは伐採後放置された気持ちのよい雑木林で、樹種も多様だ。

 30分ほどで生満不動。

 ちょっとした岩庇の下に箱がしつらえてあって本尊はその中に入っているらしいが箱の扉がしまっているので見ることはできない。
 その前にはあずまや風の建物があるが、ハイカーのための施設ではなく宗教活動のためのものらしい。

 生満不動から先は極端に水量が減り、ときどき伏流があらわれる程度。
 源頭で、しばしの急登ののち主稜線に飛びだす。

 主稜線を左に行くとゆるやかに登下降して前仙人というピーク。
 コナラの林に囲まれた小さな広場で、樹間から雪をかぶった赤城や日光の山々が望まれた。
 そこから仙人ヶ岳は一投足だった。

 「足利市で一番高い山」と書いた立派なプレートが立ててあり、そのそばには「桐生市梅田町で一番高い山」というプレートもあった。

 山頂で軽い食事をし、熊の分岐から、今度は、ここを直進。
 一帯はコナラ、アカマツなどの雑木林とツツジなどの潅木、そしてスギの植林が交互に出てくる気持ちのよい里山だ。

 重ノ岳、知ノ岳、宗ノ岳とヤブのピークを過ぎると右に赤雪山がよく見える。
 左下の方でダム工事をしており、騒々しい工事音や、クレーンが動いているので注意しろという大音量のエンドレステープが、山なみ一帯にひびいているのには閉口した。

 さらに行くと犬返しの岩場。
 ぴかぴか光る、ま新しい鎖を利用して下る。

 登下降しながら行くと、猪子トンネルの上あたり。
 シュンランの株がいくつかあるが開花はまだだ。

 どんどん下っていくと猪子峠の十字路。
 右の植林のなかの道を行くとトンネルの出口はすぐだった。